全日本写真連盟

2023年度撮影会写真コンテスト 課題「福島の祭り」

審査 関東本部委員長 江連康晴 

 今回の「福島の祭り」コンテストを審査するにあたり応募者数64名、応募点数266点が集まりました。いつものことですが力作ぞろいの応募がされて選ぶのに苦慮しました。今までに出されたような、あるいはどこかで見たような作品でなく、新しい写真表現と狙いのはっきりしている作品を選ぶことに力点を置きました。
 その中でも最優秀賞に選んだ題名 「きついよ!」高橋清良さんの作品は、相馬の野馬追祭りに参加するために下準備をする仲睦まじい夫婦愛を感じる作品として評価しました。野馬追を通じての祭り愛を感じさせるものです。
 この様に、祭りのクライマックスだけが祭りではないと思います。祭りを撮るにあたっては本番前とか後に傑作が生まれ、これも○○祭りといった具合に作品化されます。ぜひ視点を変えて観察をし、力作を作っていただければと思います。
 これからも会員の皆様の健康と楽しい写真ライフを心より祈念申し上げます。

 最優秀賞「きついよ!」 髙橋清良(南相馬支部)

さぁー、今年も野馬追祭りだぞ!!と、鉢巻をきりりと付けていざ出陣といった様子。その鉢巻きを締めすぎて「ちょっと!きついよ」と言っている夫婦のやり取りの仲睦まじい姿が感じられます。待ちわびていた野馬追祭りに今年も参加できる喜びと、その祭りが取り持つ夫婦愛がにじみ出ている作品となりました。

 朝日新聞社賞「裏方さん」 渡辺進(郡山支部)

阿波踊りのオフシーズンに衣装を繕い新しく仕上げているのでしょう。縦位置構図にして周辺光量をつけ、畳の上に広げられた白地に赤と黒の衣装を印象的に目立たせています。干し柿が効果的に晩秋の季節感と秋の日差しを感じさせます。

 全日本写真連盟賞「奉納の舞」 宇佐見冨士夫(郡山支部)

モノクロにすることで舞いを踊る三人の姿を目立たせることができました。タイミングよく
三人の動きある瞬間が捕らえられていて印象深い作品となりました。

 優秀賞

「TRUE LOVE」 秋葉克彦(伊達支部)
日本の祭りに参加をして太鼓のリズムを教えてもらっている外国人の楽しいひと時。そ
の手ほどきに伝えるおもてなしとそれを受け止める嬉しさがにじみ出ている心の感情
を表現した作品として評価します。

「踊れるよ」 菅沼俊夫(須賀川支部)
よさこい踊りの中で子供が陣頭指揮を執っているような感じのする画面構成で面白い。
子供の後ろの踊り手たちをうまく動感あふれるシャッタースピードにしたことで、子供の
踊る喜びを目立たせることができました。

「最高だな」 鈴木雅千(須賀川支部)
祭りの最中に御神酒を飲んでほろ酔い気分。その二人が肩を組み、今年も「よかった
なー最高!!」といった感じと、祭りに対する情熱と友情がこの二人の背中から伝わっ
てきます。

全日本写真連盟からのお知らせ

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19/4/26 初心者向け公式写真撮影ガイドブック 発売中
総本部
19/2/15 「全日写連」ルールについて
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2022/08/01
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