選評 中谷吉隆(写真家)
【総評】
投稿作の中に写真が漠然として印象性が薄い作があり残念に思いました。俳句に味わいがあっても、写真があまり雑然としていると俳句と写真の間でのキャッチボール(写真を観て俳句を読み、また写真に帰るを繰り返す)がされず終わってしまいます。また無季句が多くあり、中には多重季語句が見られました。フォト俳句では一句に一季語です。
【全日写連会員の皆様よりフォト俳句の作品を募集します】
第34回いつでもどこでもフォト俳句(2026年9-10月合併号)の『締め切りは2026年7月10日』です。
第35回いつでもどこでもフォト俳句(2026年11-12月合併号)の『締め切りは2026年9月10日』です。
【投稿の方法】
応募は郵送(2Lサイズ)かメール添付(JPEG)で、
写真の裏に、①自作の俳句、②住所、氏名を明記してください。
一人5句まで。作品は返却しません。
〒104-8011 朝日新聞東京本社全日本写真連盟「フォト俳句」係
メール:ajaps@photo-asahi.com
なんとも含蓄のある作で感心しました。晴れ渡った空を勢いよく泳ぐ鯉のぼりは、正気を存分に吸い込むことができたのでしょう。反対にロープに絡まったのは、邪気を吐ききれずの結果で納得できる情景です。これは人さまにも通じるようで、これからは教訓として実行し、元気よく過ごしたいものです。いい感じのコラボとなりました。
今日は豊漁だったようで、舟のデザインが語っています。とうちゃんはニコニコ顔で寄港し、帰りを待つかあちゃんや子供たちに大きく手を振っている様子が目に浮かびます。わかめの荷揚げ作業が一段落して、食事の賑わいが伝わってくるようです。むろんわかめが主役の料理です。
お花見もあいにくの雨模様だったようで、こじんまりした居酒屋で窓越しの花見会。暖簾には信州高遠の詩が染められ、地酒の提灯も興を添えています。二皿は三皿となり、気が付けば二本は三、四本となったと想像させます。こんな花見もまた「良きかな」ではないでしょうか。