全日本写真連盟

長野県本部2023年湯ノ丸・高峰高原の紅葉撮影会

撮影会の写真ですので、同じ絵柄が何枚か有りましたが、作者が何を撮ろうとしているのかが明確な写真を選びました。上位の作品は映像の美しさ、適正な露出や構図の完成度などもありますが、何よりも写真の奥に作者が見えるものを選んだつもりです。

審査 関東本部委員 小林 進

 最優秀賞「綿帽子をかぶって冬支度」 久保恒三(松本市)

地衣類の一種でしょうか。折れた枝先を包み込むように着生している苔を中心に、それ以外を柔らかくぼかしています。主題が明確で背景の紅葉と相まって、冬の到来を予感させる作品となっています。

 朝日新聞社賞「木漏れ陽の森」 神戸幸人(長野市)

人の手があまり入っていない森の神秘的な生命力を感じます。苔むした太い樹幹を手前に配し、背景のやや細い曲がった樹木群を重なることなく写し撮らえています。作画能力の高い作品です。

 全日本写真連盟賞「サンロード」 橋本和嗣(長野市)

にこやかな太陽が描かれている石道の先に雲があり、そこまで上ると何か良いことが待ってそう気がする作品です。やや曲がっている石道を遠近感を使って空に導いた演出が見事です。

 優秀賞

「秋ふんわり」 布施さやか(松本市)
アキノゲシなのでしょうか。枯れた枝先に付く綿毛のような花が、ぼかした背景の色合いとうまく調和しています。茶褐色の枯れ葉も花の白さを引き出すのに一役かっています。

「ススキの向こうに」 有井寿美男(佐久穂町)
手前からススキ、木立、街並み、そして富士山のある山々。遠近感をうまく使った作品です。斜めに配したススキの群落が、巡る季節の情感を表現しているかのようです。

「霧晴れの紅葉」 胡桃映男(安曇野市)
谷間から湧き上がるガスと、手前の針葉樹の中にある紅葉のオレンジがアクセントとなって、とても強い印象を与えます。絶えず動くガスと樹木との対比が画面を劇的にしました。

 入選

 佳作

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2022/08/01
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