今年の県本部撮影会は雨の影響で、本来の写真コンテストが出来ない状態でした。そこで撮影場所と撮影期間を拡大して行いました。 審査は秋田県本部顧問の佐賀文雄さん(関東本部委員・元朝日新聞社員)が当たりました。 【総評】 伝統行事や祭りの撮影は本来難しいものです。なぜなら祭りは撮影者の意図や創造性とかかわりなく展開、進行していきます。よほどしっかりした表現力がないと説明写真のような結果になります。自分なりの視点でまとめた作品に共感を覚えました。
大太鼓を打ち鳴らす場面にとらわれず、祭りに関わった人たちに目を向けた撮影者の意識に好感を持ちます。大胆にカットした太鼓、語り合う若者と中年男性がこれから出番を迎える祭りの華やかさを予感させる秀作。
太鼓の音が今にも聞こえてきそうな躍動感に圧倒されます。力強いバチさばき、乱れた髪の毛、喜色満面ほとばしるような表情が魅力。見ごたえのある作品。
大太鼓に人物を配し、鮮やかな白と黒を視覚的に表現。太鼓の音が止み、ホットしたところに、祭り衣装の若者を登場させて一気に画面を引き締めた構成が成功した。
「獅子踊り」 八代文夫(大館支部) 大太鼓を背景に獅子踊りをスローシャッターで表現した。静と動、激しく揺れる獅子頭が郷土色豊かな踊りを連想させて楽しい。
「轟天」 佐藤斌英(大館支部) 世界一の大太鼓をどうたたくのか?その疑問を解消してくれる一枚。説明的過ぎると創造性や意図が弱くなるが、青空を背景に太鼓とバチさばきの人たちバランスよくまとめている。
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