審査 総本部理事 三浦進、秋田県本部三役
総評
秋田写真サロンの高校生部門は今回で5回目になりますが、撮影対象への気配り、画像の仕上げが年々少しずつ良くなっています。
一次審査を通過した作品の中でも、受賞作品はどれも見栄えのする作品でした。一次審査を通過した作品は撮影時の取り組みを含め、芸術性や鑑賞者から共感を得られるための作品作りに工夫が見られます。選に入らない人はただ写すだけでなく、良い写真を撮る努力が求められるところです。
先ず目に入るのは赤い傘、映り込みと共にその位置と右の消波ブロック、水平線で分けた空と海のバランスと構図がとても良いです。意図的に置いたと思われる傘ですが、青が多い中で赤色が効いています。大空の部分の明るさを少し抑えればもっと良くなると思います。
桜咲く中、散歩する親子を後ろからの撮影ですが、とても雰囲気の良い写真です。画面の左に配置した親子が、緩やかに右にカーブした明るい歩道を歩いていく姿に未来を感じます。また子供の歩くテンポに合わせた様に母親の足並みも揃ってかかとが上がり、つなぐ手とともに穏やかな愛を感じます。
背景のボケが良く、乙女と頭上の桜が引き立っています。被写体のモデルと作者の信頼された関係が、モデルの屈託のない明るい笑顔に表れています。頭が少し右に傾いたことで、人物と右上の桜の枝との空間が活きています。