全日本写真連盟

秋田写真サロン2024 高校生部門

審査 関東本部委員 加藤明見

総評
 撮撮影時間が十分に確保できないためか、応募作品は比較的身近な場所で撮影されたものが多かった。撮影機種はスマートフォンが多く、作者がいつでも携行し、気軽に撮影していることが伺えた。
 作品の中には、主役を強調するため不要なものを画面に入れない構図としたり、プリント仕上げに課題があるものが見受けられた。これらを改善すると、作品が一層良くなるだろう。
 学業があり写真に時間を費やすのは難しいかもしれない。しかし、カメラブレがなく、光線状態を読み、構図を整え、プリント仕上げが良ければ、作品はさらに向上する。次年度の応募を期待したい。

 金賞「まぶしい!」 加賀谷はな(横手高校)

浴衣姿の女性が夕日に向かって歩く姿を後ろからとらえた作品。レンズが汚れていたのか、フレアーやゴーストが強く生じており、評価が分かれる。しかし、私は左側の女性に動きが見え、通路の手すりが奥行き感を与え、人物の配置や構図も良いと評価した。ゴーストの表現は斬新で、素敵なスナップ作品だと感じる。

 銀賞「繊細な美」 小松華蓮(仁賀保高校)

光線状態が良く、緑の葉の中にピンク色の満開のムクゲが鮮やかに再現されている。画面に花を二輪配置し、手前右下に大きく、後方左側に小さく配置した構図が良い。左下の枝や画面下の花が無ければ画面が整理されることから、緑の葉の中で花がさらに美しく感じるだろう。

 銅賞「ヴィヴィット」 根岸寧音(横手高校)

ハロウィンの一コマでしょうか。カボチャに似せた素朴な絵柄に、木漏れ日がいい具合に当たり、不気味な感じがさらに強調されている。その光景を作者が鮮明に感じ取り、アップでズバリ撮影した感性も評価する。背景の木の葉も紅葉しており、作品から季節感が感じられる。

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2022/08/01
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