審査 総本部理事・関東本部委員長 江連康晴
【総評】
福島県本部総会の後に行われた公開審査を担当しました。今年は例年にも増して力作がそろい、審査は難航しました。その中から、新しい表現があり、狙いの明確な作品を選びました。
祭りの写真では、誰もが狙うクライマックスだけでなく、その前後の準備や後片付けの場面にも、魅力的な被写体が数多くあります。そうした場面を拾いながら組み写真にまとめるのもよいでしょう。思いがけない被写体との出会いもきっとあるはずです。
また、都会の街なかで現代的な被写体や場面に出会うこともあります。観察力と感性をいっそう磨きながら、写真ライフを楽しんでください。
次回も力作を期待しています。
世代ごとに異なる「足」としての愛車の違いが、3枚組の作品として興味深く表現されています。桜の下の季節感あふれる場面の中で、それぞれの表情も魅力的に捉えられており、作者との信頼関係が伝わる作品に仕上がっています。
ビルのガラスに映り込んだ携帯用電波塔が、まるで建物と一体化しているかのような錯覚を生み出しています。よく見ると、ビルの内部を人々が行き交う様子もうかがえます。ガラスへの映り込みを巧みに生かした、印象的な表現です。
祭りの中心でもある祭りばやしを題材に、子どもたちが小太鼓をたたき、掛け声を交わしながら祭りを盛り上げる様子が写されています。その姿が水たまりに映り込み、会場の熱気や雰囲気をいっそう引き立てる表現となっています。
祭りのひとときが印象的に切り取られています。部屋の中では、主催者たちの労をねぎらう宴席のような雰囲気が感じられます。外ではなお獅子舞が続いており、祭りを明日へつなげようとする意気込みが伝わる表現となっています。
歌舞伎座の前を通る外国人のサングラスに映るゴールドと、公演の垂れ幕に使われた赤と黒が強い印象を生み出しています。全体の色調もそれらを効果的に引き立てており、その場の雰囲気が色彩によって巧みに表現されています。