全日本写真連盟

2022支部対抗写真コンテスト

審査講評 関東本部委員長 江連康晴
今回の支部対抗写真コンテストのテーマは「素晴らしい福島」。福島県を代表する風景や祭り、神事、イベントと多岐にわたり、各支部からの力作が多く出されてきました。今までになく力作が多く審査するのに悩みながらも楽しんで選出した次第です。福島ならではの自然と風景、生活感あふれる景観等々の中から最優秀賞には「我ら90才」を選びました。現在の後期高齢者の姿を写し作品にしています。元気はつらつ100才人生も現実の世界になりつつあります。「素晴らしい福島」がここにありました。会員の皆さんも元気で楽しんで写真を続けてください。

 最優秀賞「我ら90才」 中村邦夫(郡山支部)

この作品を見て思わず笑みがこぼれてしまいました。90歳の高齢者が集まって麺を高く掲げて「太く長く」、と言わんばかりに祝福している楽しそうな表情がしっかりと写っている。高齢化社会の中で人生を謳歌し、まだまだ元気で楽しめる喜びに満ち溢れている表情が表現されました。

 朝日新聞社賞「華やかに」 村田博(南相馬支部)

桜の下で踊るよさこい。旗のブレと踊り手の姿態が動きある映像として目を引き付けられます。全体的に踊り手を包み込んでいるような無駄のないフレーミングが、より踊り手の華やかさを引き立たせました。

 全日本写真連盟賞「復興の夜明け」 佐藤祐一(南相馬支部)

最初、作品を観た時には海辺の光の反射かと思いましたが、太陽光発電での反射だということがわかりました。作者は災害からの復興が自然エネルギーになったことと街の復興につながるインフラができた喜びを狙いとしているのだと思います。日の出の太陽も「復興の夜明け」と言ことにつながり功を奏しています。

 優秀賞

「霧晴れの湖畔」 梅津直樹(福島支部)
檜原湖の朝霧、朝露の幻想的な風景写真。彩度をハイキー調にして仕上げたことで朝の空気の張りつめたすがすがしさと冷たさが伝わってきます。福島ならではの風景です。

「春うらら」 菅沼俊夫(須賀川支部)
木造での学び舎の教室で読書をする二人がタイムスリップでもしたかのように昔を懐かしんでいる様子に見えます。窓の外には桜の花が満開の様子。これも窓から見える風景がこの場の雰囲気を助長する役割を果たしています。

「残月懸る一切経」 大館隆夫(須賀川支部)
白い残月と白い噴煙とのコラボがどこか別世界にでも誘われるような感じになりました。山の岩肌も荒々しく、噴煙を上げている岩肌も色がついて自然のエネルギーと怖さを感じますが、残月を見ると心穏やかにほっとするような感じになります。この対比が面白いです。

全日本写真連盟からのお知らせ

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19/4/26 初心者向け公式写真撮影ガイドブック 発売中
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19/2/15 「全日写連」ルールについて
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2022/08/01
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