全日本写真連盟

2025年度支部対抗写真コンテスト

審査 総本部理事・関東本部委員長 江連康晴

【総評】
 今回、福島県本部主催「支部対抗写真コンテスト」(課題「水のある風景」)では、70名の応募者より計306点の作品が寄せられました。本コンテストは、日常的に接する自然風景や生活に密着した水の存在をテーマとしたことから、地域の神事やイベント、生活風景など多様な視点から水を捉えた作品が数多く見受けられました。
 課題設定により、水との関わりを新たな角度で認識し、それをどのように写真作品として表現するかという表現力の向上も期待されます。毎回課題を提示することで、会員各位の撮影技術および写真表現力の向上が顕著にみられ、ものの見方や考え方の幅も着実に広がっております。
 今後も引き続き写真活動を充実させていただき、次回も創造性あふれるご応募をお待ちしております。

 最優秀賞「カラフル」 鈴木雅千(須賀川支部)

カヌーの鮮やかな色彩は視覚的に強い印象を与えます。桟橋上に整然と配置されたカヌーは、まるで甲羅干しのような静止状態にあり、湖面の穏やかな水色とのコントラストが三原色の美しさをより際立たせています。この配色と配置の調和が、景観に特徴的な魅力を付与しています。

 朝日新聞社賞「おっとっと」 泉田ミチ子(うつくしま支部)

一見して片足を上げている様子について疑問を抱きましたが、よく見ると、右足の長靴が泥中にはまり脱げてしまった状況であることが判明します。この後の経過は不明ですが、この瞬間の切り取りと人物の姿勢の対比が、コミカルな印象を与える要因となっています。

 全日本写真連盟賞「夏の思い出」 冨田壽美子(会津支部)

福島特有の豊かな自然景観において、人々が涼を求め静養する様子が記録されています。特に入道雲のスケール感は視覚的印象を与えています。この時の風景と人々の活動は、水のある風景として価値ある情報となっています。

 優秀賞「大寒の水掛け祭り」 青田惣助(南相馬支部)

正月元旦に執り行われる「水かけ祭り」または「泥んこ祭り」は、無病息災および五穀豊穣を祈願する神事。若者が沿道を進む際、地域住民が洗面器などの容器で清めの水を勢いよく掛ける所作が特徴的です。飛沫の躍動感ある描写は、祭礼のダイナミズムおよび浄化の意義を如実に表現されました。

 優秀賞「水田の輝き」 宗形雅幸(郡山支部)

黄金色に輝く水田の高い輝度は、この景観全体に強い印象を与えています。さらに、シルエットとして描写された二人の人物が脇役的な要素となり、広大な水田の存在感と奥行きをより強調しています。また、水の豊かさと稲作への重要性を感じられます。

 優秀賞「おいかけっこ」 広川俊宏(会津支部)

本作品は泳ぎの練習中と見受けられる状況を捉えています。同様の年齢層の子供たちが、浮き輪を利用して追いかけっこをする様子が生き生きと描写されています。水との相互作用に焦点を当てており、撮影アングルにも工夫が見られます。被写体と同じ海中に入り至近距離から撮影したことで、子供たちの表情がより明確に映し出されています。

 秀作賞

「のどかな春」 松本俊一(福島支部)

「早春の夕暮れ」 長谷川陽一(喜多方支部)

「泳ぐこいのぼり」 鹿又弘実(相馬支部)

「菖蒲のお風呂」 佐藤智子(福島支部)

「一 点」 滝川長二(須賀川支部)

「怪物出現」 宇佐見冨士夫(郡山支部)

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2022/08/01
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