全日本写真連盟

福島県本部2023年度支部対抗写真コンテスト

審査 関東本部委員長 江連康晴

 今回福島県本部支部対抗写真コンテストに69名、314点の作品応募がありました。
福島県らしく地元の風光明媚な地の利を生かした風景作品など多く出されていました。いつもながらすばらしい作品がでてきましたが、どこか見たことのあるような二番煎じの作品も多く、その中でも作者のオリジナリティあふれる狙い通りの新たな表現作品を選ばせていただきました。
 今後も地元の良さを強調する「素晴らしい福島」を自らの視点で切り取り作品化していただきます様、期待しております。

優勝:伊達支部 2位:須賀川支部 3位:郡山支部

 最優秀賞「冬の造景」 水口稔章(伊達支部)

オーソドックスな白と黒の世界的作品ではありますが、雪の質感と背景を入れて奥行き感を増し、シンプルにまとめ上げているのが良いです。ポンプ小屋を取り囲むように雪の積もったZマークのような頂に光の線が輝いているのがとても印象的です。静寂感の中に温かささえ感じてきます。

 朝日新聞社賞「いつまでも」 丹野順子(須賀川支部)

ユリの花を前ボケにしてその場の状況を強調し、右上には握りしめる二人の手を見せて花のように美しく、いつまでも素晴らしい人生を上り詰めていく感じがします。とてもインパクトのある見せ方が目を引きました。いつまでも仲良く人生を謳歌していただきたいですね。

 全日本写真連盟賞「夕陽に映える」 衣山武秀(県南支部)

夕立か嵐の去ったような後の夕暮れ模様がドキュメンタリー的ですし、手前の横長に伸びた枝垂桜がうすぼんやりと輝いています。その下には石仏も輝いています。わがふるさと、素晴らしい福島を表現した一枚です。

 優秀賞

「ひいばあのデカリンゴ」 栗原陽子(伊達支部)
演出らしさが隠せませんが、うまくまとめています。もぎ取ったリンゴとかじったリンゴを前面に大きく見せて、収穫の喜びとおいしいリンゴを味わっての喜びが、満面の笑みから表現されました。

「プロローグ」 大館隆夫(須賀川支部)
朝景夕景どちらかわかりませんが、題名からして始まりを表しています。太陽の光と川沿いの木立の織り成すシルエットの風景が印象的な作品です。二羽の水鳥が並んで飛んでいるのが何となく画面構成の中で笑っているように見えるのが面白いです。

「通り雨」 佐々木正男(伊達支部)
どんどやきでも行われていたのでしょうか。そこへ横殴りの雨が降り、燃えていた火が消されて白煙を上げている。その状況がドラマチックさを呼び起こすように感じられます。人物たちのシルエットの形もよく、雨の線も写し込まれていてその場の臨場感が伝わってきます。

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2022/08/01
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