全日本写真連盟

福島県本部2022年特別写真コンテスト

審査 関東本部委員長 江連康晴
今回の応募作品は皆さんの力作ぞろいで選ぶのに大変でした。特に狙いどころがはっきりして、それらを表現している作品や一瞬のハプニングを決定的瞬間としてカメラに収めている作品など、または生活感に根差した作品など数多く出されており、今以上に高みを目指そうとする意欲を感じさせられました。コロナ感染も下火になり写真に対する活動も戻りつつあります。健康には十分留意をしていただき、これからも写真の楽しさを満喫してください。そして地域に根差した写真文化と写友の輪の広がりを期待しています。

 最優秀賞「餅つき大会」 中村邦夫(郡山支部)

餅つきイベントをしている時なのでしょうか。よく観ると杵が割れています。周りの柔道部員の顔が「ワッオー」と驚きの表情。餅つきをしている時に間違って臼のかどにでもぶつけたのでしょう。一瞬の出来事をカメラに収めました。二度と取れない写真。これぞ決定的瞬間です。作者の技量に拍手です。

 朝日新聞社賞「攩網担男」 松村喜一(郡山支部)

モノクロ作品にしたことでドラマチックな一枚になりました。大きな攩網の中に捕獲した魚を肩に担ぐ後ろ姿に、大漁の喜びに反して重くのしかかっています。その重量感が嬉しくもあり、辛さや苦しさも映し出されていて、生活感あふれる心情の表現を感じさせてくれます。

 全日本写真連盟賞「ビッグスマイル」 志賀一隆(須賀川支部)

「こんなに大きなサツマイモを採ったぞ~!!」と言わんばかりに満面の笑みを浮かべて収穫の喜びを表現しています。農家の人とは思えない装いと泥付きのサツマイモとの対比も面白く感じます。

 優秀賞「デビュー前」 只木吉昭 (南相馬支部)

シラサギのひな鳥がシンメトリック的に映し出されています。バックを黒く落としてシラサギの白さが目立ちます。口を開けてお互いが語り合っているようです。成長してゆく過程の物語を感じさせられる作品です。

 優秀賞「輝く海辺」 大館隆夫(須賀川支部)

目にまばゆいほど黄金色に染まる海に投げ竿を持つ釣り人がシルエットに浮き上がって見えます。とても印象的な作品です。縦位置構図にしたことで打ち寄せる波の大きさ、奥行き感を表現できました。色使いと波のスケール感がインパクトをもたらしています。

 優秀賞「桜の木の下で」 石原すえ子(福島支部)

桜が満開の木陰で、ソフトボールを投げる女子をシルエットにして、シンプルに映し出しています。よく見ると右上の方に、もみの木の枝に隠れて仲間がいます。木陰には多数のカバン類が置かれてあり、穏やかな春の日差しの中でソフトボールに興じる仲間がいることを想像させられます。

全日本写真連盟からのお知らせ

総本部
19/4/26 初心者向け公式写真撮影ガイドブック 発売中
総本部
19/2/15 「全日写連」ルールについて
EPSON

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2022/08/01
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