「全日本お城写真コンテスト2022」には 181人、609点の応募がありました。審査の結果、最優秀賞に小泉次郎さん(愛媛県)の「夕照・石鎚山」が選ばれました。
【総 評】
日本には幕末の時点で、二百近くの城があったとされる。同じかたちの城は二つとなく、いずれも個性がある。その特徴をどう捉えるか、城という被写体から何を感じたのか、多数の応募作品からその感受性の多様さに驚かされた。四季の彩りの中で美しさを放つ城、今に生きる私たちと城との関わりを捉えたもの、まるで1枚の絵画のように城の繊細なディテール描写を極めたもの、先人たちが造り上げた造形に心を奪われシャッターを切ったもの、石垣の表情や城の持つパーツを感動とともに捉えたものなど、どの作品にも日本文化を発掘するかのような意気込みが宿り、審査するのに苦労した。かつて栄華を誇った城の魅力を、写真を通して垣間見るかのよう作品群に、ただただ驚かされた。(審査委員長 岡 泰行)
■審査委員長 岡 泰行(城郭写真家)
■審査委員 総本部理事 林 栄之
総本部理事 山中健次
関西本部長 中田 徹 (敬称略)
<主催> 全日本写真連盟関西本部 朝日新聞社
<協賛> 株式会社エツミ ハクバ写真産業株式会社