コンテスト締め切り2022年8月31日
応募者数 118名 応募総数 226点
★会員・一般の部 38名(123点)
★学生の部 80名(103点)
審査員 江連康晴(全日本写真連盟関東本部委員長)
総評
山形県ならではの地方色ある作品が応募されていました。地域にまつわる祭りなどもコロナ感染者の減少に伴い徐々に復活され、花火大会などが行われていたようです。会員の皆さんも撮影にと、くり出されていたようですね。その時の作品が出品されていて、とても楽しみながら、至福の時を味わっていたことがうかがわれました。その中から今回の最優秀賞については、「出航の日」を選びました。大切な遺影をいとおしそうに抱えて出航を見送るシーンです。心に響きました。
高校生部門では、同級生を学び舎の中でポートレート的に写されていて写真に対する熱心さと情熱が伝わってきました。今後も楽しみながら力作を創っていただきたいと思います。期待しております。
広角系のレンズを駆使したことでこの場面を引き立てています。遺影の人物とこの船とのかかわりを想像させられる心情作品です。船の建造に関わり心半ばで他界してしまったのかもしれません。五色のテープと大漁旗がこの場の雰囲気をより盛り上げています。
「鮭漁」 齋藤彰(新庄市)
遡上してくる鮭を捕まえる漁師たちが、ややシルエット気味で写し込まれています。その姿態と色味がドラマチックです。左の漁師が大きな網を持つ状態で鮭の大きさ想像できますし、捕まえる緊迫感を与えています。
ガラス越しに西陽を浴びてモデルの顔が印象的に浮かび上がっています。ガラスにも映し出されていて、より印象深い効果を発揮しました。瞳のまなざしと口元が凛として見つめる先に何かを思う乙女心をのぞかせているようです。