審査員 関東本部委員 近藤悦朗
時期的に冬の情景が多く、山形の祭りなどの作品も多く見受けられました。
後は白鳥が飛び立つところ、水浴びなどスローで果敢に挑戦していたのが印象に残ります。
子供が水をかけられて耐えている表情がいいですね。全体的に露出もよくプリントも綺麗に
仕上がっています。技術的、センスの良い作品の質はかなり上です。
私の講評は今回が最後になりました。これからも切磋琢磨して良い写真を撮影して下さい。
晩秋の朝靄の中の一本の樹木。枝にはまだ色づいた葉が残っています。手前の草地も枯れて晩秋の感じに色を添えています。たなびく朝靄が逆光でより強調されて良い感じで晩秋の朝の感じが表現されています。上部には朝日に照らされた杉でしょうか印象的で良いですね。質感もしっとりとした感じで綺麗です。
真冬の夜。水浴びをする若者たちが、冷たく凍えるような水を全身に浴びて耐える表情がいいです。後方には子供たちもいます。写真を見るだけでも震えがくる感じがします。ストロボを焚いていないので、夜の感じが綺麗に表現されました。
撮影日が2月の真冬。普通だと滝の水が凍るのですが、綺麗に流れ落ちていますね。スローで撮影しているので白い布の感じを表現。それと苔が見事に綺麗ですね。鳥海山の伏流水なので、冬でも凍ることがないとか。白滝と緑の色のバランスが印象的です。