審査員 関東本部委員 近藤悦朗
総評
今回の応募作品は81点。今年に入ってコロナの下火と2類から5類への移行で色々な規制が解除され今まで中止になっていた祭りが再会されて、今回の作品にも多くの祭りなどのスナップが目立ちました。久しぶりの祭りで喜ぶ人たちの表情が明るく、またマスクをはずした人々のスナップがいいです。
例年の作品は風景などのネイチャーが多かったですが、やはり人々の表情の明るさを見るのはやはり写真の魅力です。また春の到来で桜の写真も多く、桜に雪が積もる写真も目立ちました。春の喜びにあふれた作品が多く、総体的にレベルの高さが印象に残りました。
春を告げる東根の伝統行事ですね。派手な衣装、高く飛び上がる躍動感はまさに春が来た喜びを表現しています。高速シャッター撮影なのでブレもなくきちんとピントがきています。また見ている人が花がついたお札(?)を持っているのがまさに春の行事を表しています。
満開の桜に雪がしんしんと降り積もっています。桜に雪が積もるのは俳句の春の季語で「桜隠し」と言いますがまさに言葉通り。桜は見えませんがほんのりピンク色に見えます。その感じがいいですね。春と冬の季節の同居。いいチャンスをものにしました。これもまさに春です。
積もった雪を掘って休憩所にしているのはいかにも雪国らしいです。キセルを吸う姿は珍しいですね。買い物をしてきたのでしょうか。野菜にうっすら積もっています。奥さんのカゴにはみかんがいい感じです。また着ている袢纏、手袋、長靴と赤系統で統一したセンスがいいです。可愛いおばあちゃん。穏やかな老夫婦の表情がいいです。
輓馬競技会での一コマ。大きな荷物を引いて坂を駆け登る白い輓馬。大きく口を開け必死の
顔がいいですね。馬を引く人もまた足を踏ん張り必死に引き上げていて、まさに人馬一体の競技会ですね。コロナで中止されていましたが今年は4年ぶりに開催されその喜びが感じられます。