全日本写真連盟

山形県本部2022年度第3回会員写真コンテスト

審査員 近藤悦朗(全日本写真連盟関東本部委員)

総評
今回は74点の応募作品。コロナの感染低下もあって、昨年後半から今年初めにかけて規制されていた祭などの行事が再開された影響で、祭などのスナップが目立ちました。とは言えやはり風景、動物などのネイチャーものが作品のうち8割ほど。スナップもいい作品が目立ちました。ただ撮影の際に入れた方がいいのに中途半端にカットしているのもあり、撮影の際きちんとファインダーを見て確認しましょう。
季節感をうまく表現した晩秋、初冬の作品が多く、残り柿に雪が舞う作品も目立ちました。まもなくコロナの政策で状況が変わり次回は祭などのスナップが多くなると思います。それはそれで楽しみですが気をつけて撮影に臨んでください。

 最優秀賞「惜秋の舞い」 高橋俊二(天童支部)

池に散った色づいた落ち葉が水の流れにいくつもの輪を作り、渦巻き状にクルクル回転しています。スローシャッターで撮影したので綺麗に輪が出ました。色付いているのでまるで花火のようにも見えます。周辺は落ち葉が固まって次は「私だ…」と言わんばかりにも見えます。晩秋の風景を見事に表現しました。

 優秀賞「大物捕れたよ!」 佐藤実(天童支部)

1月なのにまだ柿の実が色づいて残っているのですね。晩秋の感じですが季節は冬。枝を掘って幼虫を確保した小鳥。望遠ですがピントもきちんときてさらにキャッチアイも入っていいです。

 優秀賞「潮騒」 渡部潔(天童支部)

まるで日本画のような日本海の風景。波が布を引いたかのような感じが出ています。25秒のスローシャッターの効果が出て雲海のようにも見えます。遠近感も出てアートの感じが表現されています。

 秀作「赤い果実」 髙橋秀一(最北支部)

どこかで赤い実を取ってきた親鳥がヒナに口わたし。腹をすかせたヒナは精一杯に口を開け「早くー」とせがんでいる感じが見られ微笑ましいですね。ただ難点は左の幹。もう少しトリミングしましょう。

 秀作「蜜を求めて」 鈴木貞治(天童支部)

綺麗に咲いたハスの花。後方の木漏れ日が玉ボケになって効果的です。また背景が黒なのでハスの花が強調されています。その玉ボケにうまくミツバチが入っていますがいいシャッターチャンスです。また柔らかい逆光線で茎や葉にラインができています。露出も適正です。

 入選

「秋景を写す」 笹原一則(天童支部)

「眠りの季節」 横尾範昭(天童支部)

「遠雷」 庄司武見(山形支部)

「Are you ready !」 山口恒弥(天童支部)

「全員参加」 栗田勝美(最北支部)

「うれしい甘酒」 齋藤彰(最北支部)

「大きな厄払い」 樋渡博(最北支部)

「出番待ち」 須藤征義(尾花沢支部)

「極上ランチ」 川村弘子(天童支部)

「残り柿」 小野浩也(最北支部)

全日本写真連盟からのお知らせ

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19/4/26 初心者向け公式写真撮影ガイドブック 発売中
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19/2/15 「全日写連」ルールについて
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2022/08/01
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