審査員 近藤悦朗(全日本写真連盟関東本部委員)
総評
今回は74点の応募作品。コロナの感染低下もあって、昨年後半から今年初めにかけて規制されていた祭などの行事が再開された影響で、祭などのスナップが目立ちました。とは言えやはり風景、動物などのネイチャーものが作品のうち8割ほど。スナップもいい作品が目立ちました。ただ撮影の際に入れた方がいいのに中途半端にカットしているのもあり、撮影の際きちんとファインダーを見て確認しましょう。
季節感をうまく表現した晩秋、初冬の作品が多く、残り柿に雪が舞う作品も目立ちました。まもなくコロナの政策で状況が変わり次回は祭などのスナップが多くなると思います。それはそれで楽しみですが気をつけて撮影に臨んでください。
池に散った色づいた落ち葉が水の流れにいくつもの輪を作り、渦巻き状にクルクル回転しています。スローシャッターで撮影したので綺麗に輪が出ました。色付いているのでまるで花火のようにも見えます。周辺は落ち葉が固まって次は「私だ…」と言わんばかりにも見えます。晩秋の風景を見事に表現しました。
綺麗に咲いたハスの花。後方の木漏れ日が玉ボケになって効果的です。また背景が黒なのでハスの花が強調されています。その玉ボケにうまくミツバチが入っていますがいいシャッターチャンスです。また柔らかい逆光線で茎や葉にラインができています。露出も適正です。