全日本写真連盟

関西本部 コロナが変えた日常写真コンテスト

新型コロナウイルスの影響で、変わってしまった身のまわりの出来事を伝える写真コンテスト「コロナが変えた日常」には、418点の応募がありました。審査委員長を務めたシンガー・ソングライターのさだまさしさんらによる審査の結果、最優秀賞には田宮公成さん(東京都)が選ばれました。

◇ 総評・講評 さだまさし氏

  【総 評】
「大好きだからこそ、離れていよう」私たちはこんなに悲しくて冷酷な病気に、初めて出会いました。お陰でこれまで当たり前だと思って過ごしてきた私たちの毎日が、本当はどれ程幸福な一瞬一瞬の繋がりであったのかを改めて噛みしめることになりました。けれども、そんな中でも私たちはこの不自由な日常を「新しい日常」として過ごしつつ、不安と焦燥の中から僅かばかりの日常の幸福や笑いを見つけ出そうとします。生きることとはこれ程切なくて美しい。皆さんの写真はささやかだけれど懸命に「生きる力」に溢れていました。みんな優秀賞だ、と叫びました。皆さんの「生きようとする心」に感謝します。元気をいただきました。生き抜きましょう!


  【講 評】
<最優秀賞> 田宮公成さん(東京都)
ステイホームの中の昭和の日。見よう見まねのにわか美容院。日本中でこんなご家族の風景がみられたのではないでしょうか。爽やかな日差しの中、柔らかな風に吹かれての散髪風景。さぞや気持ちの良いことでしょう。散髪技術の上手下手ではないのです。どうせ外出しませんから(笑)温かいご家族の体温と愛が見事に写っています。

<優秀賞> 高橋美紀さん(兵庫県)
新型コロナウィルスの影は飲食店を営む皆さんの生活や人生を揺るがしました。この厳しい社会情勢の中、家族の為に、自分のありったけの知恵と力を尽くして小さな店を護ろうと頑張るご主人の懸命の姿。どんな事情があろうとも、渾身の心を尽くすたった一杯のラーメン。切なくなる程ひたむきな眼差しが鮮やかに写し出されています。


 最優秀賞 田宮 公成(東京都)

撮影日:2020/4/29

美容院(散髪屋)に行くのを我慢しているうちに、家族全員の髪がぼさぼさになりました。そこで妻が大活躍。母と私の髪を切ってくれました。部屋の中でやると、掃除が大変なので、テラスで。お日様の下での散髪は人生初経験でした。ちなみに、妻はプロではなく、事前にYouTubeで学んでいました。結果は??私は満足しています。距離をおいて、部屋から撮った方が青空の下で髪を切っている感じが出るので、網戸越しですが撮りました。

 優秀賞 高橋 美紀(兵庫県)

撮影日:2020/9/4

私の主人は、限られた従業員で小さなラーメン屋を営んでいます。 長い間地元の方に愛され情熱を注ぎ今までやってきたのですが、今年のコロナで売上げは半減し、さらに国の自粛、時短営業で経営が苦しくなり、周りの店も潰れ正直私はこれから、娘もまだ3歳でどうするんやろーと言う不安な気持ちでいっぱいです。今も現状は厳しくその気持ちは変わらず、それでも主人は店を守るため自分の体に負担かけ仕込みを増やし、慣れない弁当のテイクアウトをしたり、今は当たり前になったコロナ対策の取り組みを行い業務を徹底したりして、この店を愛してくれる人のために何とかギリギリでやってるのですが、そんな主人の頑張る姿、世界平和景気回復を願い支えていきたいと思います。

 入選

 朝岡 薫(岩手県)
撮影日:2020/5/17
 
新型コロナウイルスの影響で、公園にも、どこにも遊びに行けない子供たち。家中遊びも飽きたある日、送られてきた宅配便の空きダンボールで「おうち」を作ってあげました。最初は窓だけ開けて遊んでいましたが、郵便ポストを作ったり、シールを張ったり、絵をかいたりと、次々と新しい遊びに発展していきました。兄弟で仲良く遊んでいるところを撮影しました。コロナに負けないたくましさを子供たちに強く感じました。

 渡辺 和哉(山形県)
撮影日:2020/7/25

孫娘に逢いに行けなくて、ネットで会話していたら、顔の写真を撮られて、加工して喜んでる場面です・・・(^_^;)・・・写真は後からもらいましたが、コロナのおかげて、こんな笑顔の孫娘の写真が見れたのが、新鮮でしたね。

 高橋 範人(埼玉県)
撮影日:2020/9/24

「マスクは日常生活必需品」
コロナ禍の9月下旬、娘の嫁ぎ先の父親が仕事中の事故により突然亡くなりました。葬儀は身内だけの家族葬にし、全員マスク姿で見送ることにしました。そう、以前にはなかったコロナが変えたマスク姿の見送りです。

 佐々木 陽介(東京都)
撮影日:2020/8/16

自分で考えた歌とダンスをじいじとばあばに披露するのが大好きな娘。車で一時間の距離だけど、コロナが心配で以前のように会いに行けません。画面越しになってしまった今だけど、お姉ちゃんの素敵なサポートもあって、みんなの笑顔は繋がっています。

 高橋 利香(東京都)
撮影日:2020/6/28

妹が新しい命を授かりました。コロナの影響でご主人は妊娠中の健診、出産にも立ち会えませんでしたが、母子ともに健康で無事に出産することができました。父は高齢者、姪っ子は新生児で親族に会うのも今まで通りとはいかなくなりました。日頃からの予防、手洗い、消毒、マスク、飲食なし、換気をした部屋で会うことが新しいスタイルとなりました。しかし、気を遣うのも全ての尊い命が、命を全うできるようにしたいと想う、新しいスタイルの心遣いと思っています。写真は私の妹が携帯でふと撮影したものです。窓から差し込む光が暖かいな。幸せな写真だな、と眺めていました。今日も明日も光は私達を照らしてくれると想うだけで元気になります。

 萩原 由紀夫(神奈川県)
撮影日:2020/4/26

隣接する長男宅で、自粛中の孫たちがキャンプをしているとのことで、カメラを持って駆け付けました。すでに、昼食は終わってしまっていて、駐車場に設置したテントの中で、3人の孫たちは、昼食後の一時を、それぞれがタブレットやゲームに向かっている姿に、時代の流れを感じながら、シャッターを切りました。

 山本 勳(神奈川県)
撮影日:2020/8/1

最近、ワーケーションという言葉を耳にします。調べたら仕事と休暇を組み合わせたワークとバケーションの造語だそうですね。
 住んでいる茅ケ崎海岸の遊歩道が昨年の台風19号で被害に遭い、江ノ島方面が不通になっていましたが、8月1日に開通しました。普段カメラは携帯しないのですが、1年ぶりですので撮っておこうと思いカメラを持ち出しました。そこで、このシーンに出合った訳です。まさにワーケーションです。この写真のパートナーは「亭主関白」です。旦那(?)のおしりには敷物があります。でも奥さん(?)は、ひょいと左足をのせています。この後ろ姿が微笑ましく感じました。

 高井 帆香(新潟県)
撮影日:2020/8/11

2020年3月上旬、私たちの生活は一変した。目に見えないウイルスによって…。出かける際はマスクをしなければならない。外で気軽に食べ物をつまむこともできない。大切な高校3年の半分をコロナウイルスによって制限されながら私たちは生活している。そして今、介護施設にいる大切な曽祖母ともガラス一枚挟まなければ会うことはできない。約1年曽祖母に会えておらず久しぶりに会えたこの時は、すでにコロナウイルスの影響によりガラス越しでの面会のみの許可。いつものように直接会って握手を交わしたい。何気ない日常がこんなにも変わってしまうなんて思ってもいなかった。一日でも早く終息し平和な世の中になって欲しいと願っている。

 佐々木 花菜(富山県)
撮影日:2020/9/17

今年はコロナの影響により多くの学校で行事が中止になりました。私の学校でも体育大会が中止になりそうでしたが、生徒会や先生方の協力のおかげで開催することができました。ただ、コロナ対策のため種目の制限や時間短縮があり、準備段階では多くの生徒があまり楽しく感じていませんでした。しかし、いざ競技が始まるとグラウンドの雰囲気が変わりました。特に綱引きは感染症対策のため例年より少ない人数で行いましたが、とても盛り上がりました。そんな後輩の様子に思わずシャッターを切りました。例年とは違う体育大会になったことでかえって思い出深いものになり、来年の体育大会がとても楽しみになりました。

 竹内 彩(三重県)
撮影日:2020/4/24

コロナウイルス感染を避けるため、県外はもちろん映画館やプール、ショッピングにすら気軽に連れてやれなかった。帰省も出来なかった。コロナだから仕方ないんだよと言う私に、 しょんぼり諦める子供達。どこの家庭でもそんな光景があったのだと思う。それでも毎日屈託無くキラキラと笑う子供達の笑顔に、親である私たちはいつも救われている。家族で過ごす時間が増え、子供達のために親は何をしてあげられるだろう。一緒にいる時間をどう活かしてあげられるだろう。可能な限り一緒に遊んで笑って過ごしたい。時にはふざけあってもいい、たくさん笑おう。 (近所の無人の空き地にて子供達と撮影)

 杉本 英夫(京都府)
撮影日:2020/8/30

知人のバレエ教室は新型コロナ感染緊急事態宣言により、これまでのスタジオレッスンは大きく変わりました。また、春にバレエ発表会の予定が延期になっていましたが、やっと緊急事態宣言が緩和され、周囲の理解も行きわたって8月に開催されることになりました。会場内は何処を見てもマスク姿の人々で異様な感じを受けました。写真は会場ロビーの手すりをバー代わりにジュニアクラスの子供たちがマスク着用してレッスンしているところを写しました。子供たちは待ちに待ったステージに立てる喜びと、楽しい思いで踊っておりこちらも心和みました。

 鈴木 一彦(大阪府)
撮影日:2020/9/27

まさか2020年がこんな年になるなんて誰が想像できたろう。世界中が東京オリンピックに沸き、感謝と希望に満ち溢れるはずだったのだから。社会は見えぬ敵知らぬ敵に翻弄されながらも懸命に未来のために打開策を模索している。孫たちも、かつてないほどの不自由な学校生活を強いられながらも頑張って運動会の練習をしてきたことだろう。朝からブルーシートを敷いて三世代揃って応援するのが毎年の楽しみだったのだが、今年は学校へ入れる家族は二人だけ。父母は入れたが幼稚園の孫は入れず、しばらくは娘と一緒に遠くフェンス越しに見ていたけれど、直ぐに「ママの所がいい」と泣き出した。仕方なく、泣く孫を抱いて家へと引き返した。少し悲しい運動会だった。

 高橋 秀治(兵庫県)
撮影日:2020/5/2

普段私はラーメン屋を営んでいて、帰宅するのも子供が寝ている夜中で、定休日の週1回しか遊んでやれず、子供との時間が普段持てませんでした。そんな中コロナで休みが増え、時短営業なったり、保育園も休みになったり、子供との時間が増えずっと家にいて暇なので、何かこの子にしてやれる事はないかなと考えた結果、お店と家にある不要になった物を使って思いつきでロボットを作ると凄く喜んでくれました。店の方は売り上げも減り、現状厳しく大変なのは世界中何処でもですが、凄く大切な時間をこのコロナで得る事も出来きました。良くはありませんが、普段出来ない、私にとっては一番大切な事が出来たので、そこの所は良かったなと感じました。

 杉原 早智子(兵庫県)
撮影日:2020/8/23

外出自粛が続く中、夫は美容院に行くのをやめて小学生の娘に髪を切ってもらうようになりました。夫は看護師として病院で勤務しています。感染のリスクが高い中で働く父親を心配して、娘が不安そうに出勤を見送る日もありました。どんな時も患者さんのために一生懸命働く夫を、家族で応援しています。夫は休日に娘と楽しく過ごす時間が癒しになり、また仕事を頑張ろうと思えると話しています。今まで以上に家族がお互いのことを思いやり、一緒に過ごす時間を大切にしたいと思うようになりました。

 長原 恭子(兵庫県)
撮影日:2020/9/10

GO TO キャンペーンで念願の旭山動物園へ行くことが出来ました。しかし、動物園はコロナの影響でお客さんがほとんど居なく閑散としており、本当に寂しい動物園でした。ふれあえる動物達は本来ならば、お客さんからのおやつを沢山もらっているのでしょうが、くれる人も少なく寂しげ。 ちょうどそこへ飼育員のお兄さんがおやつを持ってきました。ヤギさんも嬉しそう! 良かったね!しかし振り向いてくれた飼育員さんに ビックリ!! パーカーの中のお顔はリアルなアニマル・マスク!おかしいやら可愛いやらで、写真を撮らせていただきました。飼育員さんたちもコロナ対策万全ですね!動物達も待っています。コロナが終息したら皆さんも動物園へレッツゴー!!

 藤井 香穂(岡山県)
撮影日:2020/10/22

コロナの影響で、学校では手洗いがいっそう呼びかけられるようになりました。クラスごとに手洗い場が別れているため静かで、少し寂しいです。また、最近寒くなってきたのでさらに辛いです。しかし、友達と一緒だと水は冷たいのに雰囲気や友達の笑顔はとても温かく感じます。嫌な手洗いも友達と一緒では嫌ではなくなる。みんなといられることの楽しさ、近くにある人のぬくもりを改めて実感しました。身近なところから明るさを取り戻したい、大事な人と一緒だとコロナの中でも暗い気持ちが晴れていくのだ、と感じたためこの写真を撮りました。これを見た方にもほっこりしていただき、大切な人とコロナ禍を笑顔で過ごしていただきたいです。

 宮田 ゆか(山口県)
撮影日:2020/5/24

「病床で迎えた米寿の父」
令和2年5月24日は父の米寿のお祝いの日でした。しかし、4月5日に父が転び膝蓋骨骨折し、救急搬送され入院となる。病院はすでに「面会禁止」の措置をとっており、全く会うことが出来ない。父も私も会えないもどかしさに耐えていました。病院で迎えることになった5月24日88歳米寿の誕生日当日。その日の受け渡し荷物に孫と米寿の寄せ書きとバースデーメガネを入れておいた。帰ろうとしたら父からの電話。「窓を見てくれ」そこには、メガネをかけて寄せ書きを手に父が立っていたのです。痛いはずの足を引きずり、2か月ぶりの父の優しい笑顔。涙でかすむファインダー越しに撮った1枚です。

 小林 由佳(香川県)
撮影日:2020/3/17

今年3月、長男の卒業式の式場です。あと半月で卒業。と、気持ちも高ぶり始めた頃、突然の休校要請。残った授業内容はどうなるの?卒業式はあるの?と、教師、親子共々戸惑いの中、PTAが卒業生51名のために今できることを考え、有志を集め、10日間で紙花5000個の見事なサプライズ装飾を完成させました。成長した我が子と向かいあった席の配置。例年どおりの来賓祝辞や在校生からの贈る言葉は無いけれど、決して縮小なんかじゃない。あの子達のためだけの特別な、大きな夢に包まれた卒業式になりました。子ども達を想う大きな愛の集まりが、前代未聞の素敵な奇跡(卒業式)を創りました。小学校生活最高の思い出になりました。

 島 忠史(愛媛県)
撮影日:2020/9/26

コロナの影響で長年愛されてきた地元のスーパーが閉店しました。私もそして娘も、二代に渡って沢山の思い出を頂いたスーパーでした。会社の倒産を知らせる貼紙には、いつしか多くのありがとうメッセージが張られていきました。時代の経過によって栄枯盛衰は必定ですが、地方においては新たに構築されていくものより、圧倒的に失われていくものが多いように感じます。ただ目の前にある、ありがとうメッセージの花がせめてもの救いでした。娘と、多くの人によって書かれたメッセージを読み上げながら、余韻に浸りました。本当に沢山の思い出をありがとうございました。

 繁田 彩香(長崎県)
撮影日:2020/9/1

コロナの影響でテレワークを行う企業が増えた中、私の父の仕事もテレワークへと切り替わりました。そんなある日、一緒に暮らしている姪がいきなりおもちゃのパソコンを持ってきて、テーブルにセット。そして、カチューシャを頭に付け、左手には四角いおもちゃを持っていました。何を始めるかと思えば、パソコンのキーボードに右手を置き、左手のおもちゃを電話に見立て、頭に付けたカチューシャはヘッドフォンとして、じいじいが行なっているテレワークの真似をしていました。子どもは大人の知らないうちに、大人の行動をしっかり見ていて、すごいなぁと感心するとともに、このコロナ禍でも笑いを届けてくれる姪にほっこりした瞬間でした。

 辻 優輝(長崎県)
撮影日:2020/10/16

新型コロナウイルス感染症への対策として、どの病院も病棟での面会を禁止していると思います。祖母が療養している病院も例外ではなく家族も面会謝絶状態。そんな中、祖母はひ孫の七五三をずっと楽しみにしていました。家族としても何とかしてひ孫の晴れ姿を見せてあげたい。病院の先生に相談をすると先生の計らいにより病院正面玄関の自動ドアを介して祖母とのひと時の時間を過ごすことができました。コロナ禍により「当たり前の生活」は突然ひっくり返りました。家族の祝い事は家族みんなで祝う。これも私にとっては当たり前のことでした。祖母が必死に自動ドア越しにお祝いを包んだポケットティッシュを差し出していたのが印象的でした。

 荒木 英梨(熊本県)
撮影日:2020/9/26

公園に到着すると遊具に向かって一目散にかけて行った姉妹。 立ち尽くしているのでどうしたのかな?と見てみると、そこにはコロナ対策のためロープでぐるぐるに囲まれた遊具たち。 いつも登ったりぶら下がったり、触れられて当たり前だった遊具たちを、ただただ遠くから見つめている姿がとても印象的でした。子どもたちにとっても、コロナの影響を一番体感する瞬間ではないかなと思います。今までは遊べて当たり前の遊具が使えなくなってしまいましたが、この後は近くにたくさん生えていたタンポポとりをしたり、追いかけっこをしたり、昔ながらのモノや道具を使わない遊びを楽しんでいました。


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