全日本写真連盟

第77回 国際写真サロン審査結果発表(国内部門)

海外15カ国から出品され、1927年に始まった「国際写真サロン」(朝日新聞社・全日本写真連盟主催)の第77回の審査がこのほど行われ、審査委員特別賞(海外、国内各3点)を含む海外作品80点、国内作品50点、計130点の入賞・入選が決まった。海外はインドの1562点を最多に、38カ国・地域から4943点、国内からは4131点、総計9074点の応募があった。来年3月から全国16カ所で巡回展示される。

■総評 お国柄にじむ、多彩な人間模様 田沼武能・審査委員長
 海外はこれまで前衛的、抽象的な作品が多かったが、今回は多彩なモチーフ、特に人間模様を捉えたものが目についた。今年もアジアからの応募が多かったが、これまで目立たなかった国が上位に入ったのが新鮮だ。 国内は、風景写真が選ばれたのも画期的だった。それぞれお国柄がよく出た人間の営みが際立ち、写真というメディアの素晴らしさを再認識させられた。

 審査委員特別賞「支えあって」 田村 真由美(埼玉県)

「支えあって」は、2人の表情がすべてだ。おじいさんに腕をとられ、はにかんだおばあさんの照れ方がなんとも可愛い。生活環境も写り込み、幸せな2人を引き立てている。

 審査委員特別賞「窓辺」 那須 昭典(福岡県)

「窓辺」は、サルがツタの祭壇に飾られた遺影のように見えて面白い。自然な加工なので、さまざまな想像ができる。少々悪者顔をしたサルの表情がいい味を出している。

 審査委員特別賞「雷鳴」 米子 浩幸(福岡県)

「雷鳴」は、稲妻と山をうまく合成した。稲妻に負けない強力な軍用ライトで山を照らし、モノクロにしたことで、シンプルで力強い写真になった。

 入選

「異国」 青山 卓矢(北海道)

「孫の為なら」 菅原 章次(岩手県)

「光景」 石渡 三津雄(山形県)

「みちのくに咲く」 谷島 文夫(茨城県)

「癒やされるとき」 大岡 博美(栃木県)

「姉妹」 田中 睦子(栃木県)

「人生」 笠原 将(埼玉県)

「祭りの光」 佐藤 親正(埼玉県)

「喰らう」 菊地 博子(埼玉県)

「ちょっかい」 間島 健一(千葉県)

「大縄跳び」 大久保 辰朗(東京都)

「モザイク ウォール」 斉藤 貴(東京都)

「金曜日」 竹智 こずえ(東京都)

「おーい、ひまか?」 大島 彪(神奈川県)

「葉脈の道を行く」 髙根 昭八(神奈川県)

「凝視」 皆川 幸恵(神奈川県)

「黎明の靄」 平野 君子(神奈川県)

「早朝お茶会」 山本 貴一(新潟県)

「雪稜」 山内 和子(福井県)

「窓」 鈴木 實(静岡県)

「勝者は?」 西原 博子(愛知県)

「雪の日それぞれ」 伊藤 久幸(愛知県)

「スパーク」 下里 幸子(愛知県)

「視線」 岡本 邦良(愛知県)

「大はしゃぎ」 平野 成明(愛知県)

「眼光」 大原 守(愛知県)

「神事」 牛場 寿子(三重県)

「下校の頃」 田辺 三郎(三重県)

「疾走」 花木 義孝(三重県)

「妖精の道」 岩崎 和生(三重県)

「雪やこんこ」 坂尾 富司(三重県)

「another story」 石川 玲子(京都府)

「プライド」 藤原 純三(大阪府)

「二重走」 山田 由美子(大阪府)

「花飾り」 満武 弘子(兵庫県)

「恋の芽生え」 西本 昂(兵庫県)

「チンドンが行く」 山崎 秀司(兵庫県)

「幻惑」 井上 凱彦(奈良県)

「太夫」 下村 いさお(奈良県)

「夢幻」 出口 博司(奈良県)

「黒猫」 山中 健次(和歌山県)

「少年」 房宗 友治(岡山県)

「雨上がりの喜び」 寺澤 啓(岡山県)

「蛍舟」 大野 義人(山口県)

「愛し子」 角 和典(福岡県)

「いってらっしゃい」 加藤 克己(福岡県)

「なかよし」 安部 民子(大分県)

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2022/08/01
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