海外15カ国から出品され、1927年に始まった「国際写真サロン」(朝日新聞社・全日本写真連盟主催)の第77回の審査がこのほど行われ、審査委員特別賞(海外、国内各3点)を含む海外作品80点、国内作品50点、計130点の入賞・入選が決まった。海外はインドの1562点を最多に、38カ国・地域から4943点、国内からは4131点、総計9074点の応募があった。来年3月から全国16カ所で巡回展示される。
■総評 お国柄にじむ、多彩な人間模様 田沼武能・審査委員長
海外はこれまで前衛的、抽象的な作品が多かったが、今回は多彩なモチーフ、特に人間模様を捉えたものが目についた。今年もアジアからの応募が多かったが、これまで目立たなかった国が上位に入ったのが新鮮だ。 国内は、風景写真が選ばれたのも画期的だった。それぞれお国柄がよく出た人間の営みが際立ち、写真というメディアの素晴らしさを再認識させられた。