全日本写真連盟

第76回国際写真サロン

 海外15カ国から出品され、1927年に始まった「国際写真サロン」(全日本写真連盟・朝日新聞社主催)、第76回の審査がこのほど行われ、審査委員特別賞(海外、国内各3点)を含む海外作品80点、国内作品50点、計130点の入賞・入選が決まった。
 海外はインドの1245点を最高に37カ国・地域から4645点、国内からは4012点、総計8657点の応募があった。2016年4月から、全国12カ所で巡回展示される。
■審査委員(敬称略)
田沼武能・審査委員長(写真家、全日本写真連盟会長)
安珠(写真家)
菊田樹子(インディペンデント・キュレーター)
熊切圭介(写真家、日本写真家協会会長)
佐藤時啓(写真家、東京芸大教授)
白鳥真太郎(写真家、日本広告写真家協会会長)
林栄之(全日本写真連盟関西本部委員長)
池田勉(同西部本部委員長)
山之上玲子(朝日新聞東京本社写真部長)
小林正明(同大阪本社写真部長)

 【総評】
デジタルに慣れプリントが良くなっている。カラー作品の中にモノクロ写真があると、インパクトが違う。違った世界が生まれ、表現力が強くなる。国内作品は平板な写真が多く、海外では、イラン、インドに卓越した作品が目立った。老女と子どもという独特の表現が姿を消しつつある。

 審査委員特別賞「憂い」 樋口 哲司(三重県)

 「憂い」
瞳の輝きがすばらしい。格好をつけず、自然の表情を撮りながら美しさを表現している。光のトーンが良く、表情と調和している。作為がないストレートな感じが良い。

 審査委員特別賞「漁終い」 山崎 秀司(兵庫県)

漁と漁師の動きが一体の力強さがある。冬の厳しさが写し込まれている。後ろの船の操舵室が漁の印象を強くし、漁場の空気感がよく表現されている。

 審査委員特別賞「祝福」 郡 清至(三重県)

首をちぢめている子どものしぐさがほほ笑ましい瞬間だ。シカが子どもの頭をなめた事実、3頭の1頭がこちらを見ているのが面白い。

 入選

「星河一天」 田嶋 英夫(北海道)

「分担作業」 菅原 章次(岩手県)

「獅子とお話」 佐藤 一旭(福島県)

「TSUNAMI」 山口 元広(福島県)

「陽西」 髙塩 定男(栃木県)

「廃屋」 佐海 忠夫(栃木県)

「参賀」 奥畑 二郎(栃木県)

「勇む足」 服部 清次(埼玉県)

「少女」 白鳥 正一(埼玉県)

「船出」 後藤 芙美子(埼玉県)

「苦楽」 箕田 勇(埼玉県)

「雨あがり」 姉歯 章(千葉県)

「キューバの風」 松島 寛(東京都)

「旭日飛翔」 秋本 伸明(神奈川県)

「叱られて」 弥田 正蔵(新潟県)

「数十万羽のアトリ」 島邑 博(福井県)

「好奇心」 山本 田鶴子(静岡県)

「少年」 南波 進(静岡県)

「祈り」 西原 博子(愛知県)

「素潜り」 伊藤 久幸(愛知県)

「眺望」 平野 成明(愛知県)

「今日も生きる」 岡田 節子(愛知県)

「ジャンプ」 矢田 新男(三重県)

「バレリーナ」 興村 良輔(三重県)

「帰り道」 花木 義孝(三重県)

「浜辺にて」 水谷 寛(三重県)

「お年始」 吉野 聖夫(三重県)

「洗濯日和」 西村 康夫(三重県)

「祭り日」 和久 秀輝(京都府)

「車窓」 山本 桂子(大阪府)

「ローカル線」 田畑 正彦(大阪府)

「予約席」 河野 裕二郎(大阪府)

「霧の朝」 山本 久右衛門(大阪府)

「祈り」 里井 伸作(大阪府)

「万華鏡」 髙木 賢治(大阪府)

「ノスタルジア」 藤本 真弓(奈良県)

「雨上がりの七夕」 弓場 康廣(和歌山県)

「Shall we dance?」 黒杭 昭夫(広島県)

「歳月」 縣 巌(広島県)

「勢ぞろい」 原田 今朝弘(広島県)

「赤い月」 吉田 健次(山口県)

「初夏夕景」 米子 浩幸(福岡県)

「人生行路」 安岡 義之(福岡県)

「潟の彫像」 坂田 正信(佐賀県)

「手荒い祝福」 吉岡 邦好(大分県)

「祭の少女」 餘野 照彦(大分県)

「愛情」 竹尾 康男(宮崎県)

全日本写真連盟からのお知らせ

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2022/08/01
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