第49回全日写連大分県本部写真展(同本部など主催、朝日新聞社など後援)の公開審査会が大分市荷揚町のアートプラザであり、入賞作品15点と秀作8点が決まった。最優秀の朝日新聞社・全日写連賞には、平方豊さん(大分支部)の「「ひとつ祝わせちょくれ」が選ばれた。
入賞作品や招待作品などを展示する写真展は、下記の日程で開催される。
▽大分会場=9月25日~29日、アートプラザ・ギャラリーA(大分市荷揚町)
▽中津会場=10月4日~8日、中津文化会館1階小ホール(中津市豊田町)
▽佐伯会場=11月8日~10日、トキハインダストリー佐伯店ひまわりホール(佐伯市池田)
あわせて各会場では、それぞれの支部展も開催される。入場無料。
審査 総本部委員 藤脇正真
何ともほほ笑ましい瞬間を捉えた傑作です。顔面が真っ黒になりながら抵抗できない警察官の表情がたまりません。顔のアップを狙った作戦が成功しましたね。
師匠と生徒の身振り手振りをうまく写しこんだ素晴らしい作品です。茶碗を手に驚いたり、首を傾げたり。一瞬の動きを逃さなかった感性はお見事です。
季節感あふれる秀作。3羽のひなの可愛らしさを水面に映った新緑が引き立てています。右隅に配置した親鳥の切り方が絶妙です。
神楽の主人公がズーミング効果により強調され、迫力ある作品に仕上がっています。朱色の衣装や木々の緑色が効果的です。
マジックアワーの絶景を工場のシルエットと絡めた美しい一枚です。撮影場所、季節、時間帯、天候。すべての条件がそろって捉えた秀作です。
馬をトリミングして射手をアップで狙った画面構成はお見事。射手の表情がはっきりと分かり、力強い作品となりました。背景の緑も効いています。
ガラス窓をうまく利用した傑作です。アップめのトリミングに加え、右手の配置は絶妙。青い瞳をもっと強調できれば良かったかも。
スローシャッターを駆使した芸術的な一枚。炎の軌跡をうまく写しこみました。トリミングで右上のスペースを消すといいですね。
男衆のいい表情を捉えた傑作です。何かを担いでいる迫力ある作品ですが、何を担いでいるか、もう少し上を見たくなる欲望にかられますね。
素晴らしい場面に出会えましたね。上も下も桜の春満開の秀作です。トリミングで縦写真にしていれば、もっと桜が目立ったのでは。