全日本写真連盟

撮ろう!大道芸ワールドカップin静岡 入賞作品発表

首都圏ブロック撮影会
撮ろう!大道芸ワールドカップin静岡
講評 写真家・関東本部委員 土田ヒロミ

 最優秀賞「ご自由に」 渡部 和範(神奈川県藤沢市)

芸を路上で見せるのが路上大道芸。しかし、この芸人はペンキと刷毛を用意して、どうぞお好きなように塗りたくってくださいと身体を差し出す芸?現代美術のパーフォーマンスのようです。この写真コンテストで最も応募作品数を獲得した芸人。オブジェ風の秀作が多かったが、参加者の楽しさを第一としたこの作品を筆頭に選んだ。

 朝日新聞社賞「光のファンタジー」 岩崎 茂樹(神奈川県鎌倉市)

蒼い月光に舞う妖精の優雅さが表現されています。芸人の軽やかなポーズが白い布が広がり雲の上に舞い上がったように見えてしまう一瞬をよく捉えています。背景に樹木のシルエットが抽象に陥ってしまわない効果になっているのもよい。

 全日本写真連盟賞「花咲お嬢さん」 藤田 寛司(静岡県伊豆の国市)

柔らかなピンク色のニンフが青空に輝いています。そこからピンクの花びらの幸せをまき散らしているようなイメージです。強い日中シンクロが生々しい女体のエロスを弱め、浮遊感を作り出したのが成功のポイント。タイトルに昔話の花咲爺さんというパロデイ、連想への直感もいいですね。

 関東本部委員長賞「危機からの脱出」 松澤 廣和(埼玉県越谷市)

巨大な恐竜から辛くも脱出!赤い口、牙、爪などの恐怖の中心に捉えた少女の位置、脱出口の黄色などが視線を少女へ誘導。両手を上げているポーズも降参に見えておもしろい。これは、偶然でなく計算した位置で待っていたのでしょう。

 首都圏ブロック委員長賞「のの舞い」 鈴木 茂(静岡県沼津市)

赤い「の」の字が青空に。流れの演技の中で現れる瞬時をよくよく捉えています。背景の白い雲、太陽光線の方向、樹木の緑がバランス良く配された撮影ポイントを確保した直感がよい。大道芸もスケールが大きくなったものです。

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2022/08/01
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