全日本写真連盟

2024首都圏ブロック撮影会「南越谷阿波踊りとレイクタウン」

審査 理事・関東本部委員長 江連康晴

 首都圏ブロック主催の撮影会コンテストに応募者総数158名、応募点数708点の作品が集まり、45点の入賞作品を決定させていただきました。
 力作ぞろいの応募作品で選ぶのに苦慮しましたが、どこかで見たような作品でなく、新しい写真表現と狙いのはっきりしている作品に力点を絞り選ばせていただきました。
 その中でも最優秀賞「雨の奴凧」村木文明さんの作品は、突然のゲリラ豪雨の中で男踊りをする踊り手の「雨にも負けず」といった踊りに対する執着と情熱、見物人に対してのサービス精神の表われを感じる作品として評価しました。阿波踊りを通して祭り愛を感じさせるものです。
 この様に祭りのクライマックスだけが祭りではないと思います。祭りを撮影するにあたってはその一瞬の出会いと偶然性が伴い、本番前とか後に傑作が生まれ、これも○○祭りといった具合に作品化されます。ぜひ視点を変えて観察をし、力作を作っていただければと思います。
 これからも会員の皆様の健康と楽しい写真ライフを心より祈念申し上げます。

入賞作品展は下記のとおり行われます。
 2025年1月21日(火)~2月3日(月)10時~19時
 朝日新聞東京本社2F  コンコースギャラリー

 最優秀賞「雨の奴凧」 村木文明(埼玉県)

豪雨にさらされながらも踊り続ける二人のコンビネーションをうまくフレーミングしています。奴凧の踊り手を点景に入れて前面には凧を引く踊り手の姿態と表情を良いタイミングで写しとどめました。雨の中でも踊る情熱を感じます。

 朝日新聞社賞「僕達も頑張っています」 須藤義秋(千葉県)

子供たちが踊って決めポーズを作っている場所に西日が射し込んでいます。スポットライトのごとく光輝き、子供たちを浮き上がらせています。光の読み方、扱い方のうまい構成でひときわ目立つ秀逸作品です。

 全日本写真連盟賞「フィナーレ」 橋本勇(埼玉県)

これも雨の中で流し踊りをする連の人たち。浴衣が濡れて肌にまつわりつく様子や、それでも楽しそうに踊り続ける表情が印象的に目に飛び込んできます。雨ならではの地面のリフレクションの効果も功を奏しています。

 関東本部委員長賞「男踊りの妙技」 小島爲玖生(神奈川県)

舞台での男踊り。ジャンプして三人が踊っているのですが、よく見ると四人なのですね。1人の人が連写によって写し込まれたような錯覚を感じてしまいました。見事なまでのコミカルな四人の呼吸が合った瞬間をうまく写し込んだ腕前に拍手です。

 首都圏ブロック委員長賞「部活帰り」 肥後一隆(埼玉県)

夕暮れに迫る水辺でひと休みして、今日の反省会でもしながら家路に着こうとする束の間のリラックスタイムを感じさせられます。シルエットにしたことでその場の雰囲気が想像させられます。

 特選

「もうすぐ出番」 橘田昌明(神奈川県)

「シンクロ」 戸津井直次郎(埼玉県)

「心踊る」 渡部和範(神奈川県)

「晴れ舞台」 小島知子(神奈川県)

「息ピッタリ」 坂本典子(埼玉県)

 千葉県一賞

「子どもたち、出番が来たよ」 大江隆(千葉県)

 東京都一賞

「ヤットサー」 能登正俊(東京都)

 埼玉県一賞

「ボクもやりたい」 青木秀茂(埼玉県)

 神奈川県一賞

「訓練中」 藤川豊彦(神奈川県)

 静岡県一賞

「自転車でお散歩」 鈴木茂(静岡県)

 入選

全日本写真連盟からのお知らせ

総本部
19/4/26 初心者向け公式写真撮影ガイドブック 発売中
総本部
19/2/15 「全日写連」ルールについて
EPSON

English Information

2022/08/01
About The All-Japan Association of Photographic Societies
contact

〒104-8011
東京都中央区築地5-3-2
朝日新聞東京本社内 全日本写真連盟事務局
TEL:03-5540-7413