審査 理事・関東本部委員長 江連康晴
首都圏ブロック主催の撮影会コンテストに応募者総数158名、応募点数708点の作品が集まり、45点の入賞作品を決定させていただきました。
力作ぞろいの応募作品で選ぶのに苦慮しましたが、どこかで見たような作品でなく、新しい写真表現と狙いのはっきりしている作品に力点を絞り選ばせていただきました。
その中でも最優秀賞「雨の奴凧」村木文明さんの作品は、突然のゲリラ豪雨の中で男踊りをする踊り手の「雨にも負けず」といった踊りに対する執着と情熱、見物人に対してのサービス精神の表われを感じる作品として評価しました。阿波踊りを通して祭り愛を感じさせるものです。
この様に祭りのクライマックスだけが祭りではないと思います。祭りを撮影するにあたってはその一瞬の出会いと偶然性が伴い、本番前とか後に傑作が生まれ、これも○○祭りといった具合に作品化されます。ぜひ視点を変えて観察をし、力作を作っていただければと思います。
これからも会員の皆様の健康と楽しい写真ライフを心より祈念申し上げます。
入賞作品展は下記のとおり行われます。
2025年1月21日(火)~2月3日(月)10時~19時
朝日新聞東京本社2F コンコースギャラリー
豪雨にさらされながらも踊り続ける二人のコンビネーションをうまくフレーミングしています。奴凧の踊り手を点景に入れて前面には凧を引く踊り手の姿態と表情を良いタイミングで写しとどめました。雨の中でも踊る情熱を感じます。
舞台での男踊り。ジャンプして三人が踊っているのですが、よく見ると四人なのですね。1人の人が連写によって写し込まれたような錯覚を感じてしまいました。見事なまでのコミカルな四人の呼吸が合った瞬間をうまく写し込んだ腕前に拍手です。