全日本写真連盟

2025宮城写真サロン

審査 総本部理事 山口百希

【総評】
 宮城県は、海あり山あり、四季の移り変わりもはっきりしていて、地方色豊かな特色ある祭りや行事もたくさんあり、撮影対象に恵まれていると感じます。
 今回の2025宮城写真サロンにも、見応えある作品がたくさん集まりました。どの作品も、しっかりした視点が感じられる甲乙つけがたい力作ばかりでしたが、表現意図がはっきりしていて対象を独自の感性で切り取り、確かな技術で写し撮った作品が上位に残りました。最終的に順位をつけるのは悩みましたが、最後には審査員の心に響いた作品を選びました。対象を際立たせるトリミングや、表現したいものを強調する仕上げなどで、さらによくなると思える作品もありました。次回の奮闘を期待します。

 最優秀賞「視線」 藤島純七(仙台市)

撮影会のひとこまでしょうか、格子越しの印象的な視線を、思い切りの良いフレーミングでとらえました。格子の内側の布の模様や質感もよく表現されていて、指のかたちも動感たっぷりです。周辺の小道具が作品の雰囲気を盛り上げて、主題の印象を際立たせています。

 朝日新聞社賞「クロス(危ない)」 佐々木茂生(仙台市)

ブルーインパルスの2機が、ぶつかりそうな近さで高速ですれ違う超接近交差のスゴ技ですね。2機が重なり合う完璧なタイミングで撮影しました。肉眼では見えない一瞬を止めてみせるのは、写真の大きな楽しみのひとつです。迫力のある作品になりました。

 全日本写真連盟賞「気迫溢れて」 永澤孝志(利府町)

集団でポーズを決め笑顔がはじけた瞬間を、無駄のないフレーミングでとらえました。左上からの半逆光をうまく活かし、手前の観客や背景の並木のボケ具合もよく、奥行きが出ました。背景の灰色で直線的な巨木が、衣裳や道具、旗の派手な原色を引き立てています。

 優秀賞

「余裕の男気」 荒木賀久(白石市)
強烈な光を放つ手筒花火は露出が難しそうですが、花火を抱える男の顔にピントも露出もよく合っています。降りそそぐ火の粉を浴びても、笑っているような余裕の表情に見えます。フレーミングに無駄がなく、シャッター速度も的確で、雨脚のような火の粉の流れが鮮やかに写りました。

「最後に草が勝つ」 神久德(仙台市)
よく見ると自転車にはハンドルが付いておらず、放置されているようです。強烈な日光を浴びてぐんぐん育った草に覆われてしまいました。白い車体は白壁に溶け込んでしまいそうですが、モノクロで表現したので、濃厚な葉とのコントラストが際立ち、おしゃれな作品になりました。

 秀作

「お参り」 伊藤公博(仙台市)

「神輿渡御」 小松浩(仙台市)

「俺の花道」 佐藤知子(岩沼市)

「サンマ船、明け方の入港」 武田勍(石巻市)

「接戦」 原田雅博(仙台市)

 入選

全日本写真連盟からのお知らせ

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2022/08/01
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