審査 総本部理事 山口百希
【総評】
宮城県は、海あり山あり、四季の移り変わりもはっきりしていて、地方色豊かな特色ある祭りや行事もたくさんあり、撮影対象に恵まれていると感じます。
今回の2025宮城写真サロンにも、見応えある作品がたくさん集まりました。どの作品も、しっかりした視点が感じられる甲乙つけがたい力作ばかりでしたが、表現意図がはっきりしていて対象を独自の感性で切り取り、確かな技術で写し撮った作品が上位に残りました。最終的に順位をつけるのは悩みましたが、最後には審査員の心に響いた作品を選びました。対象を際立たせるトリミングや、表現したいものを強調する仕上げなどで、さらによくなると思える作品もありました。次回の奮闘を期待します。
撮影会のひとこまでしょうか、格子越しの印象的な視線を、思い切りの良いフレーミングでとらえました。格子の内側の布の模様や質感もよく表現されていて、指のかたちも動感たっぷりです。周辺の小道具が作品の雰囲気を盛り上げて、主題の印象を際立たせています。
ブルーインパルスの2機が、ぶつかりそうな近さで高速ですれ違う超接近交差のスゴ技ですね。2機が重なり合う完璧なタイミングで撮影しました。肉眼では見えない一瞬を止めてみせるのは、写真の大きな楽しみのひとつです。迫力のある作品になりました。
集団でポーズを決め笑顔がはじけた瞬間を、無駄のないフレーミングでとらえました。左上からの半逆光をうまく活かし、手前の観客や背景の並木のボケ具合もよく、奥行きが出ました。背景の灰色で直線的な巨木が、衣裳や道具、旗の派手な原色を引き立てています。