「全日本鉄道写真コンテスト2022」には 209人、798点の応募がありました。
審査の結果、最優秀賞に 加藤洋子さん(三重県)の「川面に映る」が、 キヤノン賞には 木村信夫さん(山口県)の「桜吹雪の中を」が選ばれました。
◇審査委員長 松本 洋一(鉄道写真家)
◇審査委員 総本部理事 山中 健次
関西本部委員 長谷 俊明
関西本部長 中田 徹
<主催> 全日本写真連盟関西本部 朝日新聞社
<協賛> キヤノンマーケティングジャパン テレビ大阪
●最優秀賞 : 加藤洋子(三重県)
●キヤノン賞 : 木村信夫(山口県)
●優秀賞 : 松田喜幸(山形県) 井上秀昭(大阪府)
●ファーストステップ賞 : 石川響、 森田瑠也(東京都) 佐藤龍志(大阪府)
●入選 : 石合純夫、 佐藤実、 佐藤祐一、 山﨑功、 奥原将一郎、 福田奈津子、 若槻健一、 関口幸雄、 内藤竜大、 瀨沼功一、 平野美佐子、 岡村喬耶、 清水和男、 木村薫、 横山周作、 小野隆、 道又俊治、 藤吉修忠、 山下千春、 伊藤彰司、 三戸康正、 松尾順二、 長谷川清、 原田美智子、 岩本幸広
【総評】
昨年に続き今年も数多くの力作が集まり、審査する側からすると、嬉しい悲鳴をあげておりました。
コロナのお陰で、撮影旅行も思うように行けなかった時期、そして近年、安全に鉄道を撮影出来る場所が減っていく中、ひと工夫もふた工夫も努力を重ね撮影されているのが伝わって来る写真が多く見受けられました。また来年も素晴らしい作品に出会えることを楽しみにしております。今後もモラルを遵守した上での撮影を、よろしくお願いいたします。(審査委員長 松本洋一)
◆入賞作品展示日程◆
・2023年1月7日(土)~9日(月・祝)10時~17時
会場:テレビ大阪等主催「鉄道博2023」 大阪南港ATC ギャラリー
・2023年2月3日(金)~ 9日(木)終日 最終日は15時まで
会場:大阪市北区中之島2-3-18 中之島フェスティバルタワー13階スカイロビー
※期間中常時展示ですが、照明施設がないので日没までのご来場をお勧めいたします
◆表 彰 式・講 評 会◆
審査委員長 松本洋一氏を迎えて表彰式&講評会を開催します
日 時:2023年1月8日(日)13時~14時30分
会 場:テレビ大阪等主催「鉄道博2023」@大阪南港ATC ギャラリー
☛ テレビ大阪主催「鉄道博2023」
撮影地:三重県津市白山町
講評 審査委員長 松本洋一(写真家)
色付く季節に撮影された名松線ですね。まずこの撮影場所は、名松線を撮影されている方達にとっては、比較的有名な場所ですが、切り取り方がお見事です。普通ならば、鉄橋を渡る列車と色付いた山のみを撮影してしまう所ですが、手前に二雲橋を上手く取り入れ、水鏡を利用して絶景を倍増させた技法には、感動いたしました。列車本数が少ないこの路線では、おそらく1日に1度、年に数回しかないチャンスを物にされた素晴らしい作品、お見事。
撮影地:錦川清流線 根笠駅
講評 審査委員長 松本洋一(写真家)
春の錦川鉄道を撮影された作品ですね。トンネルから顔を出した列車が桜吹雪の中を走って来たところを、後方を暗く落とす事によって、前の桜の木と桜吹雪が見事にいかされています。足元の菜の花の黄色も良いアクセントになり、その上桜の花が描かれたピンク色の車両と、よくこれだけの条件が揃ったものだと驚かされました。自然に囲まれた中を走る錦川鉄道の素晴らしい春を伝える作品です。
撮影地:淀川河川敷(大阪東線)
講評 関西本部長 中田 徹
人々が家路につくたそがれ時の河川敷。雨上がりなのか、夕焼け空を映す水たまりを手前に配置し、鉄橋を渡る列車をうまくシルエットで浮かび上がらせています。日常的風景ながらも味わいある作品です。