「全日本鉄道写真コンテスト2020」には 335人(前年比+166人)、1,146点(前年比+499点)の応募がありました。審査の結果、最優秀賞に小林俊明さん(神奈川県)の「夕闇の出発」、キヤノン賞に黒木憲夫さん(宮崎県)の「早朝列車」、高校生以下部門最優秀・ファーストステップ賞に柿野真優さん(共立女子高校)の「誰もいないのでつい(笑)」が選ばれました。
入賞作品は8月7日から21日(最終日は15時)まで、大阪市北区中之島フェスティバルタワー13F スカイロビーで展示されます。
■審査委員長 森 誠(鉄道写真家)
■審査委員 山中健次(関西本部委員長)、鍋釜一詩(関西本部委員)、浅野哲司(関西本部長)
【 総評 】
全日本鉄道写真コンテストとして応募総数が過去最多となり、作品レベルもアップしています。さらに高校生以下の方やお子様からの応募がとても多く、内容も様々で、本当に楽しく審査会が行われました。
今年は新型コロナウイルスの影響で外出が自粛され、身近な場所で撮影した作品が多くありました。かえってそれが人と鉄道の関わりを感じさせ、よい雰囲気になっています。その中で一つ注意点を。一枚の写真に見せたい物があれもこれも詰め込まれている写真が多く、逆に伝わりにくくなっています。自分が本当に撮りたいものは何なのかを整理して撮りましょう。来年度もルールやマナーを守り、たくさんの素晴らしい作品をお待ちしております。(審査委員長 写真家 森 誠)
◇森 誠さんの講評や審査の様子はYouTube(全日写連チャンネル)でもご覧になれます。
全日本鉄道写真コンテスト2020 講評動画
講評 写真家 森 誠
蒸気機関車はその物の存在だけで迫力満点なだけに、撮らされてしまうことが多いです。その中で、自分が表現者として「これが写真である大事さ」を見つけることが必要です。この写真は蒸気機関車そのものだけでなく、現場の臨場感や空気感、更に煙の匂いまで感じます。経験だけでは表現することが難しい写真ですが、撮影者は撮らされている自分から、「さらに一歩、挑戦」したことで、最優秀賞に辿り着いたのだと思います。
講評 写真家 森 誠
イベント時の休憩所ということです。なるほど!高校生らしい写真だな~、普段は出来ない事を表現する、それも写真の力です。とにかく光がキレイです。次回は素直な気持ちで鉄道写真に挑戦を。