第44回全日本写真連盟愛知県本部展(同県本部主催、朝日新聞社後援)の審査があり、256点の応募作から、全46点の入賞作品が決まった。犬塚勝正さん(碧南市)の「訓練」が金賞を獲得したほか、銀賞には伊藤章二さん(名古屋市)と五島高久さん(岐阜県可児市)、銅賞には大島守さん(春日井市)、織田善嗣さん(安城市)、磯貝美代子さん(豊明市)がそれぞれ選ばれた。
また10月に予定していた入賞作品展は、コロナ禍の影響で会場が閉鎖となったため、中止となった。
その他の入賞は次のみなさん。(敬称略)
【秀作】
近藤真智子(名古屋市)、加藤譲(碧南市)、西美千代(刈谷市)、原紹郎(稲沢市)、石橋法久(愛西市)
【入選】
伊藤粛遜、岩井田幸男、加藤菊枝、後藤年良、佐藤健司、恒川泰章、徳永啓三、村瀬素子(名古屋市)、高橋敏郎(岡崎市)、大島雅子、岡島章、神戸敏文、榊原司、外勢肇、戸田米保(春日井市)、石川勝、磯部香里、岡本明、垣見昌宏、倉知恵子、星敏子(刈谷市)、坪内薫、西久保嘉弘、保口孝夫(豊田市)、助川正義、前川滋、山口妙子(安城市)、田中和則(江南市)、佐古忠夫(小牧市)、水谷清治(稲沢市)、谷昇(大府市)、寺田和彦(弥富市)、清田正真(幸田町)、安達良幸(岐阜県笠松町)、服部恒丸(三重県桑名市)
昨年度のフォトハイキング「海の出初式」の一場面と思われる。黒の背景に防災服と波打つホースが光り、印象強い。消防士とポンプの「点」、ホースの「線」とが絶妙に幾何学模様を描いており、素晴らしい作品である。(県本部委員:平野 成明)
逆光に輝く植物のシルエットが美しい。黒い背景に光のライントーンが表現されて、これ以上単純化できないぐらい切り詰めた見極めが、とても良い。切り詰めた露光に上部の透けた葉の入れ方も効果的で、作品に深みを加えている。(県本部委員長:宮田 典彦)
パラグライダーに飛び立とうとしている人が、まさに風を読んでいる。ワクワク感と不安感が入り混じっている雰囲気が伝わってくる。背景の飛行しているパラシュートの形や色も良く、白雲もいきている。また手に持った紅色の糸もポイントになり、素晴らしい作品である。(県本部委員:井沢 正子)
「おさななじみ」という題名そのものに楽しそうな二人の会話が聞こえてくるようである。このひとときに、傍に寄って聞き耳を立ててみたいような状況を的確にものにした素晴らしい作品である。(県本部委員:下里 隆明)
フナ刺し網漁の網揚げの様子を撮影した作品。朝の光が綺麗で雰囲気描写が良い。網に掛かった沢山のフナに出合い、作者の驚き・発見した姿が浮かぶようで良い被写体である。水面の表現も良いが、網に視線が集中できる構成になればさらに印象強いものになる。(県本部委員:堀場 敏之)
恐竜のオブジェがライトアップされ、人々を襲う設定は少々非現実的であるが、モチーフの恐竜の質感と色合いが印象的である。子どもの姿が単調ではあるが、逆にオーバーな演出を子どもが冷めた目で見ているようで滑稽である。(県本部副委員長:山﨑 朗)