第43回全日本写真連盟愛知県本部展(全日写連県本部主催、朝日新聞社後援)の審査がこのほどあり、233点の応募作から、加藤譲さん(碧南市)の「仲良し」が金賞に輝いた。
銀賞には神戸敏文さん(春日井市)、石橋法久さん(愛西市)、銅賞には佐古忠夫さん(小牧市)、犬塚勝正さん(碧南市)、片田綾子さん(春日井市)がそれぞれ選ばれた。
入賞作品全52点は、10月25日から30日まで、名古屋市中区大須4丁目のワキタギャラリーで、同県本部委員の作品とともに展示される。
全入賞者は次のみなさん。(敬称略)
草原を背景に二頭のシマウマが佇んでいる。多くの鳥が背中に乗っており、初めて見る光景。黄褐色の草原の色と黒く引き締ったシマウマの色調が、アフリカの空気感を表して見飽きない写真である。限られた条件の中で、ピント、構図色調が素晴らしく、気持ちが安らぐ作品である。(県本部委員 平野成明)
毎年5月頃に開催される大安町の員弁草競馬。毎年の行事ながら、題材としてはマンネリ化は否めないが、この写真は馬と騎手が一体となって転んだ。その一瞬を見事に切り撮った良い作品だ。騎手が背中となったことが残念。(県本部委員 三森美邦)
豊橋市の郊外で行われる鬼まつり。粉をかけられることで、健康祈願になることで有名である。粉をかけられた大きな娘が、父に助けられている場面で、楽しげな声が聞こえるようだ。人物の配置、構図、色調も素晴らしく優れた作品である。(県本部委員長 宮田典彦)
セントレア空港でのマッピング投影。床に映し出された飛行機の色が、メルヘンチックで夢の世界の様である。高い位置から動きのある人々や記念撮影をする人たちを捉えたものだが、配置が絶妙。2枚組にすることで、さらにイメージを膨らませた素晴らしい作品である。(県本部委員 井沢正子)
舞妓さんと赤いメガネの外国人との、楽しいひとときが感じられる作品。背景がシンプルで、2人の様子が引き立っています。高く掲げたスマホと2人の構図が立派。優れた作品に仕上がっている。(県本部委員 安藤雅和)