第42回全日本写真連盟愛知県本部展(全日写連県本部主催、朝日新聞社後援)の審査がこのほどあり、257点の応募作から、榊原司さん(春日井市)の「恐怖」が金賞に輝いた。
銀賞には犬塚勝正さん(碧南市)、岡本邦良さん(刈谷市)、銅賞には前川滋さん(安城市)、磯貝美代子さん(豊明市)、松下裕志さん(岐阜県多治見市)がそれぞれ選ばれた。
入賞作品全55点は、10月12日から17日まで、名古屋市中区大須4丁目のワキタギャラリーで、同県本部委員の作品とともに展示される。
その他の入賞は次のみなさん。(敬称略)
【秀作】
大岩友理(名古屋市)岡島章(春日井市)西美千代、倉知恵子(刈谷市)原紹郎(稲沢市)
【入選】
酒井正男、徳永啓三、後藤年良、伊藤章二、加藤菊枝、伊藤嘉男、近藤真智子、渋谷稔(名古屋市)朝倉元良(豊橋市)高橋敏郎、竹内信子、牧野弘(岡崎市)安達和子、安達章三、大島雅子、大島守、片田綾子、神戸敏文、小島康生、外勢肇、戸田米保、横井美代子(春日井市)加藤譲(碧南市)石川勝、磯部香里、岡川経康、岡本明、垣見昌宏、柴田鈴江、星敏子(刈谷市)坪内薫、西久保嘉弘(豊田市)織田善嗣(安城市)佐古忠夫(小牧市)神野高明(東海市)谷昇(大府市)中口雅弐(高浜市)柴田茂(豊明市)石橋法久、大花征也、小久保繁樹(愛西市)山田恵美(東郷町)寺田昇(阿久比町)清田正真(幸田町)
豊川市のどんき祭りの一コマ、赤い食紅を塗られると一年無事に過ごせる由来だが、子どもにとっては怖い思い出、がっちりと捕えられて感きわまり、恐れおののく少年の姿が引き立っている。構図、赤い色調とも効果的で、優れた作品になっている。(講評:県本部委員長 宮田典彦)
夕日に光る波しぶき、その中をダイナミックに大ジャンプ、そしてシャッターチャンスよく、ジェットスキーの人物の表情もしっかりと捉えて素晴らしい作品である。夕方のジャンプは珍しく、はじける波、色あいも素敵で力強い。(講評:県本部委員 松尾秀夫)
公園に配置された色とりどりの球体に、シルエットが浮かび上がっている。奥までシャープに描写されている事に作意を感じるが、手前の親子らしき形が変化をもたらし、良いポイントとなり、おもしろい。構成力の良さで優れた作品に仕上がっている。(講評:県本部副委員長 山﨑朗)
厳しい雪の夜、人影のない停車場から、ライトを灯して出ていく電車…。俯瞰撮影の高い位置からレール交差をうまく表現して、奥行きのある作品に仕上げており、北国の雰囲気を感じさせる素敵な作品である。(講評:県本部委員 川合軍)
水しぶきのカーテンで涼を求めるような身体の動きが表現されている。3人の人物に水しぶきが多いタイミングで撮られており、作者の力量を伺わせる。人物の配置も良く、とくに後ろの子どもが宙に浮いているような構図がおもしろい。(講評:県本部委員 平川菊雄)