【総評】全日本写真連盟関東本部委員 高木サダコ 日本特有の美しい風土を撮影者の技術、感性、意志をもってそれぞれの場所に足を運んで撮影した「東北の四季」は見応えがありました。-熱意や想像力が豊かで写真は人が撮るものだと改めて思いました。
雨上がりの情景を美しいトーンで写しています。人物の配置、画面構成、フレーミングの完成度の高い作品です。
赤く燃えるような紅葉に駆け足で過ぎてゆく秋を大胆に表現しています。自然界を生き抜く貫禄も感じます。
厳しい季節に北の覇者かと思われる堂々とした体格のキタキツネ。よく見ると愛嬌のある顔をしています。
「雪のモンスター」 鈴木 久雄(仙台市) ピントの格となっている木立と動きのある水辺、空も重く垂れ込めて全体の相乗効果のある印象的な作品です。
「翠の輝き」 伊藤 公博(仙台市) 赤い葉と手前の幹にポイントを置いて立体的に構成して、貴重な美しさで冷静な画面にしています。
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