全日本写真連盟

2023東北の四季写真コンテスト

審査 関東本部委員長 江連康晴

【総評】
 東北の四季をテーマにした作品114点が応募されました。地球温暖化が叫ばれて自然界には今までと違う現象が現れてきています。生活環境に及ぼす影響も脅威を感じるようになりました。自然の中に生かされていることを決して忘れず自然と共存していく。そして自然の織り成す四季折々の美しい花鳥風月をいつまでも堪能していきたいですね。
 写真は記録ということも言われています。数十年後には価値ある写真として評価されることにもなります。今回の作品では、動物や鳥、自然の美しく素晴らしい作品が網羅されていました。これからも心に残る感動する作品を作り続けてください。期待しています。

 最優秀賞「千変万化の波」 我妻忠男(塩釜市)

何回も何回も繰り返すリズム感あふれる波に合わせ、シャッターを切っていることが伺えます。津波のごとく恐怖すら感じてしまいます。強風にあおられ波の飛沫と砕け散る波の形が幾重にも表現されて、美しい造形美となっています。後方の島影もこの画面を引き締める効果となっています。これこそ自然の成せる一瞬の造形美ですね。

 朝日新聞社賞「愛の巣作り」 原田雅博(仙台市)

枝を運び巣作りに励むダイサギ。ダイサギの目元にできるコバルトブルーの婚姻色がはっきりと表れてくる繁殖期の季節でもあります。その生態をうまくとらえ「愛の巣作り」を表現しています。ダイサギ同士の重なりが十字架のようにも見えてどこか神聖さを感じてしまいます。

 全日本写真連盟賞「夕涼み」 佐藤宣雄(仙台市)

偶然の出会いかもしれない狐が二匹。上下を緑色の草を取り込み挟むようフレーミングにして狐を目立たせています。護岸の縦・横の線がモダンなデザインとなっていて、狐の位置も高さと広がり感が出ています。狐が人間の生活圏にまで出没してきている状況も映し出されています。

 優秀賞

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2022/08/01
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