全日本写真連盟

彦根市の渡辺さんが最優秀賞に 第55回「写真公募展」各賞決まる

第55回「写真公募展」(全日本写真連盟中部本部、朝日新聞社主催/エプソン販売、キヤノンマーケティングジャパン協賛)の最終審査があり、同本部の伊藤滋委員長を審査員長、写真家の蜂須賀秀紀氏を特別審査員とする計6人で各賞を選んだ。結果、1次選考通過作品71点の中から渡辺克実さん(滋賀県彦根市)の「見送り」が最優秀賞に決まった。今回は全国の216人から、876点の応募があった。また、三重県四日市市の岡村仲江さんが優秀作家の資格を得た。
 入賞作品展は、3月16日(火)~3月21日(日)の午前10時から午後6時(19日のみ午後8時)まで、名古屋市東区の愛知県美術館ギャラリーで開かれる。入場無料。

【総評】
 最優秀賞の「見送り」は画面構成が秀逸。鮮やかな色彩の中、シルエットを絶妙な場所に配置した。最適な光線状態の時間を選ぶことで、画像処理に頼らずとも、力強く印象的な作品になった。
 審査員特別賞の「泡アート」は発想、着眼点が秀逸で個性的な作品だ。泡が作りだしたのは、ほほえむ少女の姿。花柄のドレスに身を包み、長い髪が風になびく。モノトーンなのに色彩が感じられる。
 中部本部賞の「夏まつり」は蒸し暑い夏の日。ありのままの情景描写は隅々まで味わい深い。客が帰り、静けさが戻る。扇風機の風にのって、蚊取り線香のかおりが見る者に届く。
 優秀賞は3点。「通学路」は雨上がりの解体現場。子どもたちが通るタイミングを狙い、再生と成長を一枚に写し込んだ。重機の色が効いている。「高地に生きる」は暗めの色調から山間部の暮らしの厳しさが伝わる。隆々とした牛を強調した画面構成とシャッターチャンスが良い。古風なたたずまいの「マイホーム」。残り柿のむこうから物憂げな猫がのぞく。右の白い壁が強く、切るか、トーンを落とすとなお良かった。
 今回は仕上げの処理が審査結果を大きく左右した。細部をおろそかにすることがないよう、心がけてほしい。

(朝日新聞名古屋本社報道センター フォトディレクター : 山本 正樹)


▼各賞一覧(敬称略)

最優秀賞


渡辺 克実
(滋賀県彦根市)
  コロナ禍で祭りやイベントは中止。スナップ派の私にはお手上げ状態でした。「でも探せばある」。調べてみると大阪・北加賀屋にアートなエリアがあると判明。迷わず向かいました。
 数ある壁画で目に留まったのがこの工場。構図もすぐ決まりました。ただ、大変だったのはそこから。向かいのビルの影が刻々と壁画に迫る中、たまに通る人はカメラを意識。理想の二輪車もシルエットにしたいのに手前を通らず……。
 粘ること約1時間。ほぼ諦めかけていたその時、希望の右側から来た自転車を連写して収めた1枚です。

審査員特別賞(優秀賞)

  岡村仲江(四日市市)

中部本部賞(優秀賞)

  石橋法久(愛知県愛西市)

優秀賞

  田中成憲(愛知県岡崎市)、小栗純一郎(岐阜県御嵩町)、伊藤隆彦(三重県鈴鹿市)

秀作

  ◇愛知県
  伊藤章二(名古屋市)、大島守(春日井市)、加藤譲(碧南市)、杉浦好子(豊橋市)

  ◇岐阜県
  伊西拓弥(岐阜市)、五島高久(可児市)

  ◇三重県
  坂井行雄(桑名市)、植木政弘、梁井英雄、山脇佳世子(鈴鹿市)

入選

 ◇愛知県
  西原洋一郎、井沢正子、三森美邦(名古屋市)、大島雅子、大野正樹、岡島章、神戸敏文、外勢肇、戸田米保(春日井市)、原紹郎(稲沢市)、安藤雅和(津島市)、高橋敏郎(岡崎市)、岡本明、西美千代(刈谷市)、助川正義、前川滋、山口妙子(安城市)

 ◇岐阜県
  曽我為吉(多治見市)、鈴村龍祐、原美由紀(可児市)、安達良幸(笠松町)

 ◇三重県
  池山久子、上村雅、草深弘良、城田清延、村田元(津市)、増木和典、水谷寛(四日市市)、奥山育世(松阪市)、梅津潔、佐藤香代、羽根和子、羽根俊夫(桑名市)、赤塚正行、浅野博美、遠藤義光、加藤清史、国本三郎、国分美恵子、倉田佳代子、坂倉美智子、瀬戸茂子、竹内静恵、長太正雄、藤原雅、万代昌克、山川充子(鈴鹿市)、城島正子、牧戸勲(伊賀市)、石川伸行(菰野町)、高津照仁、野村昇(大紀町)

 ◇東京都
  下山田昌子(世田谷区)

 ◇静岡県
  大石薫(静岡市)

 ◇奈良県
  西村充康(奈良市)

 最優秀賞「見送り」 渡辺 克実(滋賀県)

 審査員特別賞「泡アート」 岡村 仲江(三重県)

 中部本部賞「夏まつり」 石橋 法久(愛知県)

 優秀賞「通学路」 田中 成憲(愛知県)

 優秀賞「高地に生きる」 小栗 純一郎(岐阜県)

 優秀賞「マイホーム」 伊藤 隆彦(三重県)

 秀作

「夏の陽」 伊藤 章二(愛知県)

「おさななじみ」 大島 守(愛知県)

「望郷」 加藤 譲(愛知県)

「母の背ゆらり」 杉浦 好子(愛知県)

「神様の贈り物」 伊西 拓弥(岐阜県)

「風を読む」 五島 高久(岐阜県)

「影と共に」 坂井 行雄(三重県)

「スコール」 植木 政弘(三重県)

「休日」 梁井 英雄(三重県)

「夏の思い出」 山脇 佳世子(三重県)

 入選

「パフォーマンス」 西原 洋一郎(愛知県)

「若武者」 井沢 正子(愛知県)

「朝のひと時」 三森 美邦(愛知県)

「恐怖」 大島 雅子(愛知県)

「捕獲」 大野 正樹(愛知県)

「激流下り」 岡島 章(愛知県)

「仲良し」 神戸 敏文(愛知県)

「挑む」 外勢 肇(愛知県)

「福を求めて」 戸田 米保(愛知県)

「追憶の守人」 原 紹郎(愛知県)

「大ジャンプ」 安藤 雅和(愛知県)

「ウルトラバント」 高橋 敏郎(愛知県)

「戯れ」 岡本 明(愛知県)

「あこがれ」 西 美千代(愛知県)

「ジャンプ」 助川 正義(愛知県)

「なりふり構わず」 前川 滋(愛知県)

「待ちわびてた流氷」 山口 妙子(愛知県)

「雲の中で」 曽我 為吉(岐阜県)

「ジオラマ小僧」 鈴村 龍祐(岐阜県)

「カバさんトランポリン」 原 美由紀(岐阜県)

「ターバンの男」 安達 良幸(岐阜県)

「いつもの道」 池山 久子(三重県)

「元気娘」 上村 雅(三重県)

「待ち合わせ」 草深 弘良(三重県)

「夕照」 城田 清延(三重県)

「異界」 村田 元(三重県)

「宮参り」 増木 和典(三重県)

「なかよし」 水谷 寛(三重県)

「めがね越しの秋」 奥山 育世(三重県)

「舞う」 梅津 潔(三重県)

「祭り見物」 佐藤 香代(三重県)

「黄昏どき」 羽根 和子(三重県)

「宿場町」 羽根 俊夫(三重県)

「帰り道」 赤塚 正行(三重県)

「離さない」 浅野 博美(三重県)

「夢儚く」 遠藤 義光(三重県)

「笑み」 加藤 清史(三重県)

「風船さんぽ」 国本 三郎(三重県)

「激走」 国分 美恵子(三重県)

「時間待ち」 倉田 佳代子(三重県)

「愛情」 坂倉 美智子(三重県)

「おすそわけ」 瀬戸 茂子(三重県)

「童心に返って!」 竹内 静恵(三重県)

「内緒話」 長太 正雄(三重県)

「サバイバル」 藤原 雅(三重県)

「ゲット」 万代 昌克(三重県)

「漁港一景」 山川 充子(三重県)

「所作」 城島 正子(三重県)

「ファッショナブル」 牧戸 勲(三重県)

「一滴」 石川 伸行(三重県)

「フレンドリー」 高津 照仁(三重県)

「奏でる」 野村 昇(三重県)

「Rouge」 下山田 昌子(東京都)

「日曜日」 大石 薫(静岡県)

「危ない!」 西村 充康(奈良県)

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