全日本写真連盟

第48回中部本部写真公募展

 第48回「写真公募展」(全日本写真連盟中部本部・朝日新聞社主催)の入賞作品が決まりました。今年は837点の応募作品から、最優秀賞に岐阜県大垣市の小川八永子さんの「初めての春」が選ばれました。また、優秀作家賞に三重県松阪市の伊藤邦郎さん、同県桑名市の川崎幸雄さんが決まりました。
 入賞作品78点は3月18日(火)から23日(日)の午前10時から午後6時まで(金曜日は午後8時、日曜日は午後4時まで)、名古屋・栄の愛知芸術文化センター8階、愛知県美術館ギャラリーJ室で展示されます。入場無料。中部本部委員展を併催しています。
◇協賛 キヤノンマーケティングジャパン、ニコンイメージングジャパン、富士フイルムイメージングシステムズ、ワキタ商会

【総評】
 最終選考に残った作品は全体に水準が高く、審査には時間がかかった。審査委員長を務めた写真家の田沼武能氏も、講評で最近の作品の高レベル化を指摘した。よく撮られた作品の中で、選ばれる写真とは何だろう。
 最優秀作の「初めての春」は静かな写真だ。作られたものではない。満開の桜の下で、母親さえ写し込むことはなかった。無垢な双子の赤ちゃんを前に、作者がしみじみと感じていることが、温かさとともに伝わってくる。
 優秀賞(アサヒカメラ賞)の「家路」には、一瞬ぎょっとする。よく見ると男性の背中を追いかけて撮ったと分かる。他の作品とは違ったハプニング性、メッセージ性があった。
 「たわむれ」は子どもたち一人ひとりに物語が感じられる。何枚かの画像を合成した「挑戦」は、誰よりも作者自身が画面構成を面白がっているのが分かる。
 少女の瞳が非常に強い印象を残す「姉妹」は、計算された光を重ね合わせた。「夕陽の坂道」は女性の動きの面白さとプリントのよさが評価された。
 一定の水準までは技術が助けとなる。その先、「写真にどう『魂』を入れていくか」。審査会場で何回か聞かれた言葉だった。(報道センターフォトディレクター・相場郁朗)

◆秀作・入選の皆さん
【秀作】
◇愛知県 宝川百合子、西原洋一郎、堀田武(名古屋市) 安部マスエ(刈谷市)
◇岐阜県 林正美(関市)
◇三重県 牛場和美、鈴木克巳(津市) 岩崎和生(伊勢市) 清水博子(鈴鹿市) 中西佳子(明和町)
【入選】
◇愛知県 浅野克憲、井沢正子、久保田一二三、村瀬素子(名古屋市) 大島守、片田綾子、纐纈明美(春日井市) 岡川経康、倉知恵子、西美千代(刈谷市) 安藤雅和、村松義喜(津島市) 犬塚勝正、加藤譲(碧南市) 伊藤準二、坪内薫(豊田市) 朝倉元良、佐野勝彦(豊橋市) 高橋敏郎(岡崎市) 佐古忠夫(小牧市) 谷昇(大府市) 織田善嗣(安城市)
◇岐阜県 藍川慧順、藍川陽子(岐阜市) 板津正義、鈴木仁、中辻義則、中辻和子、平田紀夫(関市) 杉田基(大垣市) 直井隆義(高山市) 星谷義孝(可児市) 田中資孝(垂井町)
◇三重県 内山修、武田健一、中野敏生、林知子、村田元、森下喜美子、和仁一郎(津市) 岩谷義治、堀昭義、水谷寛、水谷幸子(四日市市) 市川功子、清水和雄、中谷栄美代(鈴鹿市) 加藤洋子、野瀬みつ子、藤原彰(松阪市) 伊藤憲治(桑名市) 小山美すゞ(伊勢市) 和田嘉雄(亀山市) 石川伸行、伊藤貞幸、後藤三枝子(菰野町) 今井与八、高津照仁(大紀町) 冨田弘(多気町)
◇滋賀県
三上発代(守山市)

 最優秀賞「初めての春」 小川 八永子(大垣市)

 アサヒカメラ賞「家路」 吉野 聖夫(鈴鹿市)

 優秀賞「挑戦」 中村 吉宏(三重県東員町)

 優秀賞「たわむれ」 花木 義孝(四日市市)

 優秀賞「姉妹」 牛場 寿子(津市)

 優秀賞「夕陽の坂道」 津田 多賀子(一宮市)

 秀作「渇水」 安部 マスエ(刈谷市)

 秀作「少女」 岩崎 和生(伊勢市)

 秀作「ふれあい」 牛場 和美(津市)

 秀作「手伝い」 清水 博子(鈴鹿市)

 秀作「後姿」 鈴木 克巳(津市)

 秀作「いたずらっ子」 宝川 百合子(名古屋市)

 秀作「父80才」 中西 佳子(三重県明和町)

 秀作「父子」 西原 洋一郎(名古屋市)

 秀作「踊る滝」 林 正美(関市)

 秀作「遊泳」 堀田 武(名古屋市)

 優秀作家賞「大雪の朝」 川崎 幸雄(桑名市)

 優秀作家賞「ブーケ」 伊藤 邦郎(松阪市)

 入選

「恋人」 淺野 克憲(名古屋市)

「気がかり」 井澤 正子(名古屋市)

「哀愁」 久保田 一二三(名古屋市)

「さぁ 行こう」 村瀬 素子(名古屋市)

「ゴールイン」 大島 守(春日井市)

「大空を飛ぶ」 片田 綾子(春日井市)

「大空へ」 纐纈 明美(春日井市)

「胞子の舞い」 岡川 経康(刈谷市)

「歓喜」 倉知 恵子(刈谷市)

「歓喜」 西 美千代(刈谷市)

「ラガーマン」 安藤 雅和(津島市)

「ショーウインドウ」 村松 義喜(津島市)

「緊張」 犬塚 勝正(碧南市)

「飛沫」 加藤 譲(碧南市)

「お店番」 伊藤 準二(豊田市)

「空中快走」 坪内 薫(豊田市)

「のこったのこった!!」 朝倉 元良(豊橋市)

「大物だよ・・・」 佐野 勝彦(豊橋市)

「セーフ」 佐古 忠夫(小牧市)

「晩秋」 高橋 敏郎(岡崎市)

「独り占め」 谷 昇(大府市)

「渚の美」 織田 善嗣(安城市)

「午睡」 藍川 慧順(岐阜市)

「午後のベンチ」 藍川 陽子(岐阜市)

「雄叫び」 板津 正義(関市)

「無念の落馬」 鈴木 仁(関市)

「好奇心」 中辻 義則(関市)

「水のカーテン」 中辻 和子(関市)

「農村近景」 平田 紀夫(関市)

「挑む」 星谷 義孝(可児市)

「灼熱の稜線」 杉田 基(大垣市)

「ふるさとに生きる」 直井 隆義(高山市)

「神域へ」 田中 資孝(岐阜県垂井町)

「表裏一体」 内山 修(津市)

「一人暮し」 武田 健一(津市)

「ハプニング」 中野 敏生(津市)

「談笑」 林 知子(津市)

「市場の男」 村田 元(津市)

「リハーサル」 森下 喜美子(津市)

「空中戦」 和仁 一郎(津市)

「冬将軍近し!!」 岩谷 義治(四日市市)

「蘇った川」 堀 昭義(四日市市)

「母娘」 水谷 寛(四日市市)

「慈愛」 水谷 幸子(四日市市)

「佳日」 市川 功子(鈴鹿市)

「出番前」 清水 和雄(鈴鹿市)

「熱血指導」 中谷 栄美代(鈴鹿市)

「髭自慢」 加藤 洋子(松阪市)

「ランチタイム」 野瀬 みつ子(松阪市)

「帰り道」 藤原 彰(松阪市)

「励まし」 伊藤 憲治(桑名市)

「いこい」 小山 美すゞ(伊勢市)

「なかよし」 和田 嘉雄(亀山市)

「村の子供」 石川 伸行(三重県菰野町)

「遭遇」 伊藤 貞幸(三重県菰野町)

「祈り」 後藤 三枝子(三重県菰野町)

「語らい」 高津 照仁(三重県大紀町)

「修行時代」 今井 与八(三重県大紀町)

「行列」 冨田 弘(三重県多気町)

「Circle」 三上 発代(滋賀県守山市)

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2022/08/01
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