◇審査員 : 関西本部委員 田中 賢
◇応 募 : 91点 16名
●推 薦 : 土田 加代子 (越前市)
●特 選 : 小林 純一 (あわら市) 中村 一雄 (福井市)
●準特選 : 吉田 俊雄 (敦賀市) 髙木 美栄子 (福井市)
●入 選 : 田辺 信雄、 土田 紀之、 向出 隆一、 東 荘一 、斎藤 真由美
青年がドラム缶風呂に入り笑みをたたえて撮影者を見つめている。この若者はアウトドアの露天風呂体験をしているのだろう。ドラム缶風呂は、厳しい戦後の耐乏生活の中で人々が工夫して身を清める貴重な手段であったとか。今となっては、このような楽しみがいつまでも続けられる世の中であり続け、この体験が彼にとって“心のふるさと”になることを願います。
暗い画面の中に照明で浮かび上がった縦と横の線が作品に緊張感を与えており、女性の衣服や風に乱れる髪などから底冷えのする空気感が伝わってきます。作者にとって越前鉄道のほんじょう駅は古くからゆかりの深い所であるのでしょう。動く列車と一人の女性の存在に物語りを紡ぎたくなります。
魚屋さんの店先に“かつやま 左義長”の法被を着た少年が商品陳列棚に手を置き、所在なげにうつむいている。画面の右端に祭りの飾りや法被を着た人物が写っていることから、この少年の心情を色々と想像します。作者は少年の今の、そして未来の“ふるさと”を代弁しているように思います。