審査
総本部委員 坂井憲治
岐阜県本部委員 兼松克司、河合靖司
今年の猛暑を逆手に取るように、元気いっぱいに水をまき散らす子どもたち。その涼を求める表情やしぐさが、実に楽しげに捉えられています。飛び散る水しぶきと子どもたちの影がまるで生きているかのような躍動感を生み出し、作品全体にコミカルな魅力を添えています。さらに、背景の建物と浴衣姿が見事に調和し、季節感と情緒を引き立てています。まさに絶好の瞬間を捉えた一枚です。
しょうけとは、竹で編まれたザルであり、高山市の名産品です。雪が吹きすさぶ中、黙々と編み続ける姿には伝統を守る真摯な心がにじみ出ています。揃えられた足元の防寒靴、厚手の衣服、そして少しミスマッチな袢纏が、雪国ならではのスタイルとして印象的に映ります。厳しい寒さをものともせず、伝統を受け継ぐ意志が力強く表現された作品です。