全日本写真連盟

第20回全日本動物写真コンテスト

第20回全日本動物写真コンテストには241人、985点の応募がありました。
審査の結果、野生部門 最優秀賞に藤井鎮雄さん(奈良県)の「命を運ぶ」、一般部門 最優秀賞に永田昭夫さん(愛知県)の「怒り」が選ばれました。

■審査委員長 今森光彦(写真家)
■審査委員   山中健次(総本部理事) 澤野二朗(関西本部委員) 
        中田 徹(関西本部長)  

■主催  全日本写真連盟関西本部  朝日新聞社
■協賛  エプソン販売株式会社 株式会社エツミ



【総評】
今回も数多くの優れた作品が寄せられたいへん有意義な審査をさせていただきました。
野生動物の部は、生物の生態をじっくりと観察した作品や決定的瞬間をとらえた貴重な写真が印象に残りました。 一般の部は、犬やネコなどのペットや動物園で撮られた作品がほとんどでしたが、いずれも動物への愛情が伝わってきたり、何度も同じ場所に通って撮影されたと思われる力作がたくさんあったように思います。 動物への関心は増々高くなってきていますのでこれからの作品も期待しています。 (審査委員長 今森光彦)


◇展示◇  2月10日(金)~ 16日(木)最終日は15時まで
      大阪市北区 中之島フェスティバルタワー13F
      ※期間中常時展示ですが、照明施設がないので日没までのご来場をお勧めいたします

 野生部門 最優秀賞「命を運ぶ」 藤井鎮雄(奈良県)

講評 審査委員長 写真家 今森光彦
アリの珍しい生態写真です。脚をつなぎ合わせて自らが犠牲になって吊橋をつくっています。なかなか出会えない貴重な瞬間です。

 一般部門 最優秀賞「怒り」 永田昭夫(愛知県)

講評 審査委員長 写真家 今森光彦
ゴリラ表情がなんとも言えません。雨を手で受けて何かを言いたげです。シャッターチャンスとフレーミングが良いので力強い写真になりました。

 野生部門 優秀賞「草原の貴人」 吉田隼三(東京都)

講評 総本部理事 山中健次
伸びた茎の先の花に鳥が1羽。爽やかで静かな感じがします。花と鳥の腹部が少し黄色く、背景のボケや色調も綺麗です。右向きの花と反対を向いた鳥のバランスも良いですね。

 一般部門 優秀賞「にらめっこ」 砂川悦子(沖縄県)

講評 関西本部長 中田 徹
水面の反射と金魚の容姿を生かした面白い画面構成になっています。ふくらんだ風船が浮いているようにも見え、ユーモラスな作品です。

 野生部門 準優秀賞「水を飲みに」 中沢賢治(神奈川県)

講評 総本部理事 山中健次
山の中にいるカモシカの写真はよく見かけますが、清流の中を歩くカモシカは珍しいのではと思います。子どものカモシカでしょうか、足元のしぶきなど絶妙のタイミングで捉えています。

 野生部門 準優秀賞「ススキをつついて」 梅津義英(神奈川県)

講評 関西本部長 中田 徹
枯れた細い茎の中から器用に幼虫を見つけ出し、採食した瞬間が見事にとらえられています。小さなキツツキ、コゲラの生態がよくわかる写真です。

 野生部門 準優秀賞「狩の時間」 近藤茂樹(三重県)

講評 関西本部委員 澤野二朗
 自然の厳しい状況、場所を選び寒さに耐え恵まれたチャンスを待つ、動物も作者も。

 一般部門 準優秀賞「大きくなるもん」 外勢 肇(愛知県)

講評 関西本部長 中田 徹
後ろ姿の大人の象の足もとで遊ぶ子象。シンメトリーなフレーミングが効果的です。小さな鼻には小さな枝。子どものかわいらしさが伝わってきます。

 一般部門 準優秀賞「焼き芋パーティー」 小森治之(千葉県)

講評 総本部理事 山中健次
 人間が食べようと芋を焼いているのでしょうか。そこへ2匹の猿が現れて、熱さを
我慢して?燃えている火の中の芋を取ろうと手を出しているようです。楽しいユーモアに溢れる光景です。

 一般部門 準優秀賞「どうして檻の中にあるなんてじっとしている」 日渡洋二(群馬県)

講評 関西本部委員 澤野二朗
 なぜ檻の中、じっと見つめる目は自由を奪われ訴えている。的確な切取で深く考えさせられる。

 野生部門 入選

「めばえ」 米塚孝治(青森県)

「兄弟プロレス」 蜂谷雅人(東京都)

「エゾ白リス」 須田孝子(新潟県)

「朝霧に輝く」 國近正男(石川県)

「威嚇」 有井寿美男(長野県)

「悠久の森」 加藤利光(静岡県)

「これが最後だよ(自立の時)」 加藤澄子(三重県)

「孤高」 国分美恵子(三重県)

「狙う」 伊吹紀男(京都府)

「はいポーズ!」 時川 忠(大阪府)

「保護色」 今田 裕(兵庫県)

「渡り蝶の休息」 紙田タカシ(兵庫県)

「黎明」 田渕聰司(兵庫県)

「ごちそうだよ」 川人由秀(奈良県)

「生きる」 西村充康(奈良県)

「突進」 田中久雄(和歌山県)

「大笑い」 泉谷文夫(広島県)

「ウサギの想い」 平川龍彦(備後地方)

「一人歩き」 土居 勉(香川県)

 一般部門 入選

「いのち輝くとき」 小林裕之(埼玉県)

「シークレットサービス」 山縣 真(神奈川県)

「命のいきずかい」 加藤利光(静岡県)

「三姉妹」 平野成明(愛知県)

「ダイナミックに」 市川功子(三重県)

「観察」 紙田タカシ(兵庫県)

「警戒」 城田清延(三重県)

「浮遊」 武田富佐江(大阪府)

「表・裏」 加藤洋子(三重県)

「milk time」 梁井英雄(三重県)

「あんた誰?」 奥山育世(三重県)

「威嚇」 城島正子(三重県)

「ボスの謝罪」 上原弘士(大阪府)

「八つ当たり」 小松原文治(岡山県)

「獅子の憂鬱」 家 義信(兵庫県)

「美脚ママ」 長原恭子(兵庫県)

「どうしたの?」 関 髙樹(兵庫県)

「威嚇」 山口正英(和歌山県)

「物思いにふける」 近藤義之(和歌山県)

「ハプニング」 水島智子(福岡県)

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2022/08/01
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