全日本写真連盟

第23回全日本動物写真コンテスト

第23回全日本動物写真コンテストには298人、1021点の応募がありました。
審査の結果、野生部門 最優秀賞に坂本 千恵子さん(北海道)の「ジャンプ」、
一般部門 最優秀賞に大原 紘一さん(福岡県)の「ナイショバナシ」が選ばれました。

■審査委員長  今森 光彦(写真家)
■審査委員   山中 健次  (全日本写真連盟 総本部理事)
           澤野 二朗 (全日本写真連盟 総本部理事)
           田中 賢   (全日本写真連盟 関西本部委員)
            橋本 弦   (全日本写真連盟 関西本部長)
                               
■主催  全日本写真連盟関西本部  朝日新聞社
■協賛  株式会社エツミ  


【総評】
 今年も数多くの力作が寄せられました。作品を拝見して、皆さんの動物への関心の高さが伺えます。
 一般部門は、動物園や公園で撮ったものや家庭で飼っているペットなどが主な被写体でした。行きつけの場所に何度も通わないと撮れない写真もたくさんあり、作者の意欲が伝わってきます。また、ペットは、何と言っても愛情がものをいいます。ほのぼのとした作品には、心が癒やされました。
 野生部門は、ワイドな視点のものから望遠やマクロまで、バリエーションが豊かで、審査員一同楽しく拝見しました。決定的瞬間を狙った秀作が多く、生物の生態を知らないと撮れない作品もありました。
これからも、新たな作品を期待しています。
                                                  (審査委員長 今森光彦)


◆入賞作品展示◆  

日時 : 10月28日(火)~ 11月3日(月)最終日は15時まで
会場 : 大阪市北区 中之島フェスティバルタワー13F
    ※期間中常時展示ですが、照明施設がないので日没までのご来場をお勧めいたします


 野生部門 最優秀賞「ジャンプ」 坂本 千恵子(北海道)

講評 審査委員長 今森光彦(写真家) 
エゾリスは、北海道の低地から山地にかけて見られる動物です。こんな可愛い生き物が、身近に見られるなんて羨ましい限りです。作品は、木から木へ飛び移った瞬間をとらえた写真。まさに、一瞬のシャッターチャンス。エゾリスのポーズがとても良いです。青空を背景に、樹木を大胆にとりこんだ構図がこの写真の魅力。これからも、エゾリスの素晴らしい写真を撮りつづけてください。

 一般部門 最優秀賞「ナイショバナシ」 大原 紘一(福岡県)

講評 審査委員長 今森光彦(写真家) 
カンムリバトは、インドネシアでは激減していて保護の対象になっている珍しい鳥です。鳥類センターで撮影されたということですが、大変良い状態で飼われていると思います。2羽が、ヒソヒソ話をしているようなところをうまくとらえています。背景の処理と柔らかい光の美しさが、貴重な場面を盛り上げています。一枚の絵のような美しい作品です。

 野生部門 優秀賞「決め顔」 三上 発代(滋賀県)

講評 関西本部長 橋本 弦
ホウライヒメジの群れでしょうか。露出を暗めに設定したことで、深い青から黒へと続くグラデーションを背景に、赤い体色がきれいに浮かび上がって見えます。下からあおるように当てたストロボが少し不気味な雰囲気も作り出していて、海という奥深い未知の世界をイメージさせますね。

 一般部門 優秀賞「恥ずかしがりや」 中道 ちあき(和歌山県)

講評 総本部理事 澤野二朗
シンプルな切取りは巧。袴の裾を握る手、足の指に力が入り緊張する姿、くすっと笑みが浮かび、おサルさんの大きさもよく解ります。  

 野生部門 準優秀賞「雌を求めて」 有井 寿美男(長野県)

講評 総本部理事 山中健次
逆さになったシロコブゾウムシの雌に雄が重なってぶら下がっているようです。葉の上にも1匹います。小さな甲虫の珍しい営みを見つけたと思います。

 野生部門 準優秀賞「羽ばたく」 李 丁出(福岡県)

講評 総本部理事 山中健次
水面で休んでいる鴨と空中を飛ぶ鴨。静と動が写し出され、飛んでいる鴨からは羽音が聞こえてきそうです。良い瞬間を捉え、バランスも良く素晴らしいです。

 一般部門 準優秀賞「寒い朝」 永田 昭夫(愛知県)

講評 関西本部委員 田中 賢  
アシカの上顎が見える撮影位置が新鮮。暗いバックに浮かび上がった白い息に動物の生命力を感じます。

 一般部門 準優秀賞「一心同体」 小松原 穂香(岡山県)

講評 総本部理事 山中健次
水族館でのイルカショーですが、夕暮れ時の空にシルエットで7頭が重なることなく、一番良い瞬間が撮られています。逆光で光る水模様も綺麗です。

 野生部門 学生賞「なんたら、びっくりするBear」 佐々木 優衣(岩手県立花巻農業高等学校)

講評 総本部理事 澤野二朗
集落の田んぼに現れたクマ、こんにち頻繁に市街地に出てくる姿を、適度な距離と素直なアングルで捉え記録に留めました。

 野生部門 学生賞「偵察」 山本 流儀(香川県立高松西高等学校)

講評 関西本部委員 田中 賢 
動きの速いトカゲを至近距離から撮っている。追いかけてはこのようには撮れない。トカゲの習性を良く観察されているようです。 

 一般部門 学生賞「春よ、来い」 清水 蒼生(埼玉栄高等学校)

講評 関西本部長 橋本 弦
被写界深度を浅くし、遠くを見つめる目に焦点を合わせることで、春を想うキタキツネの気持ちが伝わるようです。アウトフォーカスへと溶けていくような毛並みと瞳に映る青空が、なんともすがすがしい気持ちにさせてくれます。

 一般部門 学生賞「今日も定位置」 新里 じゅんの(沖縄県立美来工科高等学校)

講評 関西本部長 橋本 弦
収集時間が書かれて無いので使われなくなった郵便ポストなのでしょうか? 誰も来ないポストの上で伸びをする野良ネコ(?)のリラックスした姿に、この町に流れるゆったりとした時間や空気のようなものが伝わってきます。少しだけ写った背景の町並みも効いていますね。

 野生部門 入選

「森の歌舞伎者」 岩永 雅弘(北海道)

「収穫」 工藤 稔(北海道)

「幻想的な飛翔」 佐藤 実(山形県)

「僕のマイホーム」 村木 文明(埼玉県)

「紅葉を泳ぐ」 岡本 洋三(東京都)

「アレ!?」 中田 達男(神奈川県)

「シンメトリーな愛」 梅津 義英(神奈川県)

「強弱の掟」 河野 秀一(神奈川県)

「迷い道」 藤井 則子(新潟県)

「カマキリ」 大島 雅子(愛知県)

「痛い共生」 神谷 延三郎(愛知県)

「ロックオン」 青木 隆幸(岐阜県)

「擬態」 松尾 のり子(大阪府)

「一網打尽」 仁井 一郎(岡山県)

「渓流にひびく声」 土居 勉(香川県)

 一般部門 入選

「蜂蜜群団」 海老原 郁夫(東京都)

「店番」 佐藤 久雄(神奈川県)

「猛暑日」 松永 愛子(静岡県)

「動画を見る」 吉川 正宏(静岡県)

「水浴び」 外勢 肇(愛知県)

「息継ぎ」 雁尾 幸男(大阪府)

「エメラルドの記憶」 長原 恭子(兵庫県)

「フェイス」 山口 正英(和歌山県)

「咆哮」 仁井 一郎(岡山県)

「ウマが合う」 奥本 泰久(広島県)

「バクッ!」 瀬戸 悠貴(香川県)

「凍日」 福島 秀和(福岡県)

「凝視」 水島 智子(福岡県)

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