全日本写真連盟

▶第40回「日本の自然」写真コンテスト【プリント部門】結果発表

朝日新聞社が1983年に行った「21世紀に残したい日本の自然100選」を記念して始まった「いつまでも守り続けたい 日本の自然写真コンテスト」(朝日新聞社・全日本写真連盟・森林文化協会主催、ソニーマーケティング株式会社協賛)は今年、40回を迎えました。全国から集まった作品は計1万5,443点。プリント応募が対象の[プリント部門]には803人から5,022点の応募があり、「最優秀賞」を含む60点が選ばれました。ウェブ応募の[デジタル部門]には2,803人から10,421点の作品が寄せられ、「最優秀賞 ソニー4K賞」と30歳以下の応募者を対象にした「ソニーネクストフォトグラファー賞」を含む37点が決まりました。風景や動植物、人間の営みなどをストレートに表現した作品を通じて、日本の自然の素晴らしさを再発見していただければ幸いです。 

【審査委員】
海野 和男 (写真家)
中村 征夫 (写真家)
福田 健太郎 (写真家)
前川 貴行 (写真家)
米 美知子 (写真家)
関岡 哲哉 (森林文化協会 常務理事)
小林 修 (朝日新聞出版 写真映像部長)
加藤 丈朗 (朝日新聞東京本社 映像報道部長)
中田 徹  (朝日新聞大阪本社 映像報道部長)

主催:朝日新聞社、全日本写真連盟、森林文化協会
協賛:ソニーマーケティング株式会社
※肩書は審査当時

【総評】
 どの作品からも時間を惜しまず、挑戦しようという気持ちが伝わってきた。自然な色調を心がけ、コロナ禍でも被写体と繰り返し相対したことで、見た瞬間にすばらしいと感じる作品が生まれた。カメラ性能の向上で、決定的瞬間を撮影できる機会が増える中、見る人の想像力をかき立て、心に情景が浮かんでくるような作品が上位に並んだ。

ソニーマーケティング「日本の自然」写真コンテストページ
巡回展のお知らせ
作品集販売のお知らせ

 最優秀賞「棚田に朝が来る」 加藤 健(愛知県)

里山の美しさや人が守りたいと思う自然をカエル目線で眺め、捉えた。ピントをカエルに合わせ、周囲の棚田や山々なども相まって、奥行きも強調されている。まるで人間のように見えるカエルの気持ちまでもが、伝わってきそうな作品となった。

 特選「染める刻」 渡邉泰男(埼玉県)

豪華で美しいだけでなく、雪原の足跡に命の息づかいを感じる。レンズ選択もよく、何度も登った末に幸運を味方につけた。

 特選「あやとり」 砂川 静(千葉県)

何を思ったか、ツバメがクモの糸らしきものをつまんだ。ドラマチックさが凝縮され、シンプルだが力強さを訴える何かがある。

 特選「いっしょにいようね!」 川那部 恒(兵庫県)

ハチジョウタツの非常に珍しい場面。産卵を控えてか、静かに寄り添い、これから一緒にがんばろうという気持ちが伝わる。

 朝日新聞社賞「見上げる街」 柳楽航平(北海道)

街の住人になりきった穏やかな表情のキツネ。動物との付き合い方を考えさせ、人間との境界があいまいな今を象徴している。

 森林文化協会賞「ときの舞い」 須田孝子(新潟県)

あえて、空や太陽は入れず、豊かな森とトキ色のみで表現した対比が美しい。健康な森で、成長していくトキの未来を感じさせる。

 全日本写真連盟賞「べた凪」 横田有香子(東京都)

トビウオの影まで水面に映り込んだ、べた凪という好条件でないと撮影できない珍しい写真。水面から現れた姿を見事に捉えた。

 優秀賞「満月に駆ける」 岩織大輔(北海道)

 優秀賞「今年は豊作だ」 片山貴夫(北海道)

 優秀賞「暴風雨に耐えて」 上杉正春(新潟県)

 優秀賞「天の羽根」 岡 利昭(新潟県)

 優秀賞「山荷葉、白根葵が咲くころ」 朝井美紀子(長野県)

 優秀賞「にらめっこ」 鈴木小百合(静岡県)

 優秀賞「風の道」 加藤利光(静岡県)

 優秀賞「彩舞」 森垣雅則(兵庫県)

 優秀賞「ハーイ!」 松本直己(奈良県)

 優秀賞「仲良し」 黒瀬博恭(熊本県)

 入選

「花見客」 西山亜希子(北海道)

「丘で暮らす」 洞筒雄太(北海道)

「街と共に」 森山翔太(埼玉県)

「黎明の訪問者」 長崎晴美(埼玉県)

「緑陰を舞う」 久保田 敏(東京都)

「遊ぼうよ!!」 久保隆史(東京都)

「美しき手間」 上保昂大(東京都)

「おやつタイム」 増田恵美子(東京都)

「海中に広がる宇宙」 岸谷千恵子(神奈川県)

「里山の春」 吉田昌弘(新潟県)

「神々の領域」 髙橋 徹(新潟県)

「雲海から雪の尾根を登る」 佐伯則男(富山県)

「槍と月が出会う時」 込山裕也(長野県)

「魚団子」 冨田 弘(三重県)

「Green_Planet」 三上発代(滋賀県)

「未確認生物の巣」 山際 實(和歌山県)

「輝雪菓」 峯田翔平(山口県)

「生命果てる」 谷野 隆(山口県)

「夕景」 岩村ひろみ(熊本県)

 北海道一賞

「フロストフラワー冬景」 工藤正志(北海道)

 青森県一賞

「立ち枯れても尚」 櫻庭一憲(青森県)

 岩手県一賞

「燦めきの時」 猿橋由貴子(岩手県)

 宮城県一賞

「急いで貯食」 湯田今日男(宮城県)

 秋田県一賞

「春の競演」 高橋 仁(秋田県)

 山形県一賞

「命をつなぐ」 佐藤 実(山形県)

 福島県一賞

「コラボレーション」 高木サダ子(福島県)

 茨城県一賞

「水面のアート」 長谷川博(茨城県)

 群馬県一賞

「捕らわれちゃった」 川田青史(群馬県)

 埼玉県一賞

「雪の八ッ橋」 小舟敏美(埼玉県)

 千葉県一賞

「退避」 柳沢房親(千葉県)

 東京都一賞

「健やか」 上野 純(東京都)

 神奈川県一賞

「枯木に新居」 赤沼眞一(神奈川県)

 新潟県一賞

「松代の冬の装い」 佐藤明彦(新潟県)

 長野県一賞

「冬を生きる」 有井寿美男(長野県)

 愛知県一賞

「夕照の語らい」 川口 匡(愛知県)

 京都府一賞

「愛にかこまれて」 猪口貞幸(京都府)

 兵庫県一賞

「タンポポを喰う」 武村晴人(兵庫県)

 和歌山県一賞

「トレーニング」 近藤義之(和歌山県)

 高知県一賞

「生誕160年牧野博士に贈る」 門田勝一(高知県)

 福岡県一賞

「日陰に咲く」 立石 朋(福岡県)

 佐賀県一賞

「田うえの頃」 宮﨑雅久(佐賀県)

 熊本県一賞

「照らされて」 釣出満彦(熊本県)

 宮崎県一賞

「両刀遣い」 川野 惇(宮崎県)

全日本写真連盟からのお知らせ

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19/4/26 初心者向け公式写真撮影ガイドブック 発売中
総本部
19/2/15 「全日写連」ルールについて
EPSON

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2022/08/01
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