朝日新聞社が1983年に行った「21世紀に残したい日本の自然100選」を記念して始まった「いつまでも守り続けたい 日本の自然写真コンテスト」(朝日新聞社・全日本写真連盟・森林文化協会主催、ソニーマーケティング株式会社協賛)は今年、40回を迎えました。全国から集まった作品は計1万5,443点。プリント応募が対象の[プリント部門]には803人から5,022点の応募があり、「最優秀賞」を含む60点が選ばれました。ウェブ応募の[デジタル部門]には2,803人から10,421点の作品が寄せられ、「最優秀賞 ソニー4K賞」と30歳以下の応募者を対象にした「ソニーネクストフォトグラファー賞」を含む37点が決まりました。風景や動植物、人間の営みなどをストレートに表現した作品を通じて、日本の自然の素晴らしさを再発見していただければ幸いです。
【審査委員】
海野 和男 (写真家)
中村 征夫 (写真家)
福田 健太郎 (写真家)
前川 貴行 (写真家)
米 美知子 (写真家)
関岡 哲哉 (森林文化協会 常務理事)
小林 修 (朝日新聞出版 写真映像部長)
加藤 丈朗 (朝日新聞東京本社 映像報道部長)
中田 徹 (朝日新聞大阪本社 映像報道部長)
主催:朝日新聞社、全日本写真連盟、森林文化協会
協賛:ソニーマーケティング株式会社
※肩書は審査当時
【総評】
どの作品からも時間を惜しまず、挑戦しようという気持ちが伝わってきた。自然な色調を心がけ、コロナ禍でも被写体と繰り返し相対したことで、見た瞬間にすばらしいと感じる作品が生まれた。カメラ性能の向上で、決定的瞬間を撮影できる機会が増える中、見る人の想像力をかき立て、心に情景が浮かんでくるような作品が上位に並んだ。
ソニーマーケティング「日本の自然」写真コンテストページ
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里山の美しさや人が守りたいと思う自然をカエル目線で眺め、捉えた。ピントをカエルに合わせ、周囲の棚田や山々なども相まって、奥行きも強調されている。まるで人間のように見えるカエルの気持ちまでもが、伝わってきそうな作品となった。