朝日新聞社が1983年に行った「21世紀に残したい日本の自然100選」を記念して始まった「いつまでも守り続けたい 日本の自然写真コンテスト」(朝日新聞社・全日本写真連盟・森林文化協会主催、ソニーマーケティング株式会社協賛)は43回目を迎えました。全国から集まった作品は計1万1,306点。プリント応募が対象の[プリント部門]には701人から3,449点の応募があり、「最優秀賞」を含む59点が選ばれました。ウェブ応募の[デジタル部門]には2,096人から7,857点の作品が寄せられ、「最優秀賞 ソニー4K賞」と30歳以下の応募者を対象にした「ソニーネクストフォトグラファー賞」を含む30点が決まりました。風景や動植物、人間の営みなどをストレートに表現した作品を通じて、日本の自然の素晴らしさを再発見していただければ幸いです。
【審査委員】
<プリント部門>
中村 征夫 (写真家)
福田 健太郎(写真家)
前川 貴行 (写真家)
米 美知子 (写真家)
関岡 哲哉 (森林文化協会常務理事)
越田 省吾 (朝日新聞東京本社映像報道部長)
橋本 弦 (同大阪本社映像報道部大阪担当部長)
久松 弘樹 (全日本写真連盟総本部事務局長)
<デジタル部門>
福田 健太郎(写真家)
前川 貴行 (写真家)
ソニーマーケティング株式会社
主催:朝日新聞社、全日本写真連盟、森林文化協会
協賛:ソニーマーケティング株式会社
※敬称略、肩書は審査当時
【総評】
今年も様々な自然環境を取り上げた作者の1枚にかける思いが感じられた。上位作品に目を向けると、派手さはないが、これこそが「日本の自然」だと素直に思える作品が選ばれた。また、これまでとは違い、若い作者による自然や写真と向き合った作品の数々が出てきたことが嬉しい。
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※以下の氏名の後の都道府県は撮影地ではなく、撮影者の在住県です。
講評:アユの群れ、釣り人、遠くの山並みが日本の原風景を感じさせてくれる。半水面での撮影や光の扱い方を熟知していて、水の盛り上がりや気泡も良いアクセントだ。自然はもちろんのこと、人の営みも垣間見ることができ、コンテストのテーマを象徴する1枚となった。
講評:キツネとタヌキの可愛い姿を捉えた、想像が膨らむ写真だ。「何をやっているんだろう」と見ている牛の表情や被写界深度が適切でボケ具合もマッチしている。印象に残る作品で、シャッターチャンスはいろいろな場所にあることを改めて教えてくれる。
講評:雲に包まれた荘厳な世界の中で、ひょっこりとやってきたライチョウ。わずかしかない瞬間を生かし、自然の中でこんな姿が撮影できたら楽しいと思わせてくれる作品になった。環境について伝えてくれると同時に、日本の自然の奥深さも感じられる。
講評:夜明けの清冽な空気感を鮮やかに描き出した作品。水面に映り込む由布岳のシルエットと、刻一刻と表情を変える空の階調が、田植え直後の水田を幻想的に彩っている。広角レンズで幾何学的に並ぶ苗の列を強調し、自然の造形と人の営みが交差する瞬間を捉えた構図が美しい。