全日本写真連盟

第31回 日本の自然

 (「第32回 日本の自然」の応募要項はこちらから)

 今年で31回目を迎えた「日本の自然」写真コンテスト(朝日新聞社・全日本写真連盟・森林文化協会主催)の入賞・入選作品95点が決まった。いつまでも守り続けたい日本の自然―をテーマに3738点の応募があった。

【総評】デジタルカメラの普及により、これまで撮れなかったような写真が小さな生物から雄大な風景に至るまで、バリエーション豊かに集まった。カメラの高感度性能が上がったことにより、速いシャッタースピードを生かし、決定的な瞬間を捉えた写真も多かった。またモノクロの表現を生かした良い作品が増えたのも特徴だ。
 一方、みんなで横並びで撮っているような類型的な写真も多くみられた。たとえ有名撮影地であっても、他の人とは違う視点で、自然とじっくり向き合って撮ることが大切だ。

【審査委員】(敬称略)
今森光彦(写真家)
前川貴行(写真家)
水越武(写真家)
吉野信(写真家)
山之上玲子(朝日新聞東京本社写真部長)
小林正明(同大阪本社写真部長)
佐々木広人(アサヒカメラ編集長)

 最優秀賞「静寂」 田中 章子(福岡県)

きれいな光のなかで、鳥や人工物、水面のけあらしといったものがうまく配置されており、日本的な美しさが凝縮されている。

 水越武賞「八甲田晩秋」 岩谷 義治(三重県)

 きちんと計算された構図で、自然の緊張感みたいなものをしっかり捉えたモノクローム作品だ。

 吉野信賞「玄武岩の岬」 長 吉秀(福岡県)

非常に美しい佇まいを美しく撮っていて、この場所に行ってみたいなと思わせる写真だ。

 前川貴行賞「北の大地」 八代 万里子(広島県)

エゾシカの生息環境がバランスよく写しこまれており、完成度が高い作品だ。

 今森光彦賞「愛の潜水」 西山 保(長野県)

 フォルムと写りこみを強調するためにあえて逆光で、しかも低いアングルで撮っている。単なる生態写真の領域を越えた作品だ。

 朝日新聞社賞「落穂ひろい」 朝井 美紀子(長野県)

 色合いがきれい。ススキや人の配置もよく完成されている印象がある。

 優秀賞

「エゴの実と共に-エゴヒゲナガゾウムシ産卵準備-」 月岡 朋之(東京都)

「ブナとツキノワグマ」 加藤 明見(秋田県)

「そそり立つ岩壁」 川内 盛雄(群馬県)

「威嚇」 戸田 利一(埼玉県)

「黄金色に染まる」 井部 肇武(千葉県)

「やっと逢えたね」 大木 淳一(千葉県)

「厳寒を生き抜く」 秋山 ゆき子(東京都)

「狙う-ミサゴの狩り-」 関 紀昭(東京都)

「たらい舟漁」 弥田 正蔵(新潟県)

「高原の朝」 吉田 照人(長野県)

「春の嵐」 倉知 惠子(愛知県)

「緑陰」 平山 弘(和歌山県)

「十五夜の森」 山際 實(和歌山県)

「湯布院の夜霧」 杉岡 常久(広島県)

「朔風吹く」 柳 妙子(福岡県)

 入選

 北海道一賞

 青森県一賞

 岩手県一賞

 宮城県一賞

 秋田県一賞

 山形県一賞

 福島県一賞

 茨城県一賞

 栃木県一賞

 群馬県一賞

 埼玉県一賞

 千葉県一賞

 東京都一賞

 神奈川県一賞

 新潟県一賞

 石川県一賞

 福井県一賞

 山梨県一賞

 長野県一賞

 岐阜県一賞

 静岡県一賞

 愛知県一賞

 三重県一賞

 滋賀県一賞

 京都府一賞

 大阪府一賞

 兵庫県一賞

 奈良県一賞

 和歌山県一賞

 鳥取県一賞

 島根県一賞

 岡山県一賞

 広島県一賞

 山口県一賞

 徳島県一賞

 香川県一賞

 高知県一賞

 福岡県一賞

 佐賀県一賞

 長崎県一賞

 熊本県一賞

 大分県一賞

 宮崎県一賞

 鹿児島県一賞

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2022/08/01
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