中部本部は8月8日、朝日新聞名古屋本社15階の朝日ホールで、写真家・清水哲朗氏によるトークイベントを開催。酷暑の中、会員を中心とした118人が有意義なひとときを過ごした。
清水氏には今回のイベントを「講演会」と「講評会」の2部構成で依頼。「モンゴルを22年間取材した写真家の記録」と題した講演では、足しげく通う現地の「今昔」や「明暗」、取材時の「エピソード」「装備品」「勘所」に至るまでを動画も交えつつ解説いただき、人にも自然にも、被写体には常に正面から向き合う彼の真摯な姿勢や、知られざるモンゴルの一面を垣間見ることができた。
講評会では、抽選に当たった20人に対し、事前に提出された作品を2点ずつ指導。撮影時の思いや意図などを1人ずつ確認しながら、丁寧にアドバイスいただいた。
仕事を休んで参加したという40代の男性会員は「他の方々の作品も含め、様々なジャンルの講評がたっぷり聴けて勉強になった。人物を正面から撮ることや画題の付け方の重要性にも気付かされたが、まずは自分の思いが作品を見る人に伝わることが大切なのだとわかった。今後の創作活動にいかしたい」などと満足そうだった。