全日本写真連盟

安全に留意して、楽しい撮影ツァーを! ツァー企画についてのお願い

左の斜面を18メートル転落したマイクロバス=8月18日、長野県木島平村上木島、朝日新聞社撮影

撮影ツァーの小型バス転落、岐阜の写真愛好家12人が死傷 長野・木島平

2013年8月18日、長野県木島平村の林道で、岐阜市周辺の写真愛好家グループ12人が乗ったマイクロバスが道路から崖下に約18メートル転落、乗っていた82歳の男性が死亡し、運転者を含めて残りの11人全員が負傷する事故がありました。岐阜市のぎふ中日文化センター受講生を中心とした写真クラブ「ビタミンフォトグループ」のメンバーで、運転していたグループ代表(64)は自動車運転過失致死傷容疑で逮捕されました。
長野県警飯山署の調べでは、長野・群馬県境の志賀高原・渋峠からのご来迎を撮影するツァーを逮捕されたグループ代表が企画、マイクロバスのレンタカーを借りて17日午後10時ごろ岐阜県庁前を出発しました。18日夜明け前に渋峠に到着して撮影後、カヤの平高原などの撮影地に立ち寄った後、飯山市内へ昼食に向かう途中でした。現場は急カーブが連続した下り坂で、ガードレールはありませんでした。代表はラジオを落としたため、拾おうとして前方をよく見ていなかったと言っているとのことです。現場にはブレーキ痕があり、ブレーキ操作が間に合わず転落したものと見られています。レンタカーは同代表だけが運転しており、長野県警では、片道約350キロを夜間1人で運転するなど、無理なスケジュールで体調に問題がなかったかどうかなどについて調べることにしています。

マイクロバスの前面は大破し、男性が死亡した=8月18日、長野県木島平村上木島、朝日新聞社撮影

安全な撮影ツァーのために

今回の事故はわれわれにとっても他人事ではありません。地域本部だけでなく支部やグループでの撮影旅行はしょっちゅう行われていますし、夜明けの写真を撮影するために、夜間に車を走らせることも珍しくありません。事故が起こったからといって、撮影ツァー自体を自粛する必要はまったくありませんが、これを機に、安全について再度考えるすることは無駄ではないでしょう。

県本部や支部の皆さんには、最低限次のような原則でツァーを企画して頂きたいと思います。
①人数が多い場合や、長距離のツァーは観光バスチャーターで
②必ず保険をかけましょう
③スケジュールは余裕をもって立てて下さい。やむを得ない場合は休憩・仮眠時間を充分に取りましょう
④自家用車利用の場合は必ず交代の運転要員確保を

観光バスチャーターを原則に

参加者が数人でマイカー分乗が可能な場合はともかく、多人数の場合はバスをチャーターするか、ツァーの設定を旅行社にまかせてください。プロドライバーが運転することになるほか、旅行中の傷害保険などにも加入できます。国土交通省の通達で往復400キロ以上を運転する場合にはドライバーが2人必要になりましたが、経費がかかっても安全にはかえられません。中部本部のツァーは設定を旅行社にまかせています。また愛知県本部はチャーター方式でバスツァーを行っています。
特に、今回のケースのようにマイクロバスなどを借りてツァーを行うことは、絶対におやめ下さい。慣れない車を運転するため、事故を起こす確率が非常に高くなります。

保険の重要性

交通事故を起こした場合、自動車保険で支払を受けることができますが、撮影会の危険は移動時だけではありません。撮影中の事故などに対応するためにも、別の保険に加入しておくことをお勧めします。
中部本部では撮影会の際にレクリエーション保険(行事参加者の傷害危険補償特約付き傷害保険)に介入しています。20人以上の参加があり1日のみの掛け捨て契約が条件ですが、保険料は非常に安価です。死亡・後遺障害1千万円、入院1日1万5千円、通院1日1万円の保険金額で、保険料は1人90円で済みます。保障期間は集合から解散まで間のみです。
カメラなどの対物保障は付いていませんので、必要な場合は国内旅行保険に加入することになります。旅行保険は保障範囲が広いため、保険料は高めです。同様の保障で、1人1千円程度だと思われます。
撮影会の頻度が高い場合、レクリエーション保険の年間包括契約も可能です。保険代理店にツァーの年間スケジュールを渡して回数に応じて保険料の概算を前払いしておき、毎月実施結果を代理店に連絡する仕組みで、スポット契約より安く、加入手続きも毎回行う必要はありません。また、支部単位で年間の傷害保険に入る方法もあります。
これらの保険は保障内容によって価格は変動します。詳細はお近くの保険代理店にお尋ね下さい。お近くに相談できる代理店がない場合は中部本部が契約している下の代理店でも、相談、契約が可能です。
  朝日新聞総合サービス 担当・浅井
      電話052-231-5560

マイカー利用の鉄則

マイカーで撮影ツァーを行う場合は、次の点を必ずお守り下さい。
①余裕を持ったスケジュールを立てて下さい。1時間運転したら必ず休憩するような時間配分で。特に夜間走行の場合は、仮眠できるような時間も盛り込んで下さい。
②夜明けから撮影を行う場合、できれば前夜現地付近で宿泊、未明に出発するようなプランを考えて下さい。翌日の行程が非常に楽になります。
③国交省のガイドラインに従い、往復400キロを超える場合は、必ず交代できる運転要員が同乗するようにしてください。急に眠気に襲われる場合もあります。

楽しい撮影ツァーを

楽しいはずの撮影ツァーも、事故を起こすと台無しになります。富士山の「神風登山」ではありませんが、夜行とんぼ返りの「神風ツァー」では、作品の質も期待できないかもしれません。ゆったりした撮影ツァーで、楽しく、いい写真を撮影して下さい。
(中部本部事務局)

関連リンク

事故を伝える朝日新聞紙面

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