関東本部主催の「初夏の裏磐梯とSLばんえつ物語号撮影会」が6月14、15日の1泊2日の日程で催行された。首都圏から24名が参加、講師は佐藤親正・関東本部委員。
午前7時30分、新宿を出発。さいたま新都心からの参加者も合流し、東北、磐越道を経て、裏磐梯へ向かった。
まずは民宿・秀峰でキノコ鍋などの昼食を食べた後、宿泊先のペンション「ホンネで勝負」のオーナー宮脇公成さんの案内で撮影に出発した。場所が狭いため、2組に分かれ、用意してもらった長靴に履き替えてクリンソウが咲く沢に足を踏み入れた。もう1組は、近くの滝のように沢が流れる場所へ。ぬかるみに足を取られながらも緑に包まれた森の中での撮影に挑んだ。
その後、磐梯山ゴールドライン途中にある落差18m「幻の滝」で、三脚を使ってスローシャッターで滝の流れを表現するなどの撮影に挑戦した。その後曽原湖に移動し、暗くなるまで撮影し、ペンションにチエックインした。
同ペンションは日本酒、焼酎は飲み放題という事もあって、夕食後は写真論で大いに盛り上がったほか、LEDライトを使ってのミニ撮影教室も開かれた。
翌朝は午前4時に起床し、ペンション近くの沼に出かけた。佐藤さんのストロボを使った撮影の実践も。ペンションに戻って朝食を食べた後、桧原湖周辺で約1時間ほど撮影し、もう一つのメーンイベント「SLばんえつ物語号」の撮影のため山都駅近くの「一の戸川橋梁」に向かった。同橋梁は長さ445m、高さ17mの鉄橋で、1910年の完成当時は東洋一の規模の鉄橋だった。参加者らは高台や見上げるアングルなど思い思いの場所でSLの通過を待ち構えた。午後1時前、貴婦人の愛称で親しまれるC57形SLが力強く煙を吐きながら、轟音と共に走りすぎた。列車撮影後は、復路撮影のため喜多方へ移動し、舞台田付近の踏切や築堤で撮影した。列車通過時にはあいにくの雨となったが、参加者からは間近で見るSLの迫力に圧倒されたとの声が聞かれた。