中部本部の個人会員、平井圀行さんが、このほど写真集「花祭り里」を出版した。写真家・竹内敏信さんと同じクラブで活動していた平井さんは竹内さんの写真集「花祭」に触発され、奥三河の冬の風物詩、花祭りを長期にわたって撮り続けてきた。
花祭りは雪祭り、冬祭りとともに三河、遠州、信濃の国境いに伝わる、豊年を祈る冬神楽の一種で、国の重要無形民俗文化財。各集落ごとに毎年12月から2月にかけて、徹夜で行われる。明け方にはまさかりをかついだ鬼が登場、クライマックスを迎える。
祭りは奥三河の山中に点在する集落ごとに伝統を守って続けられてきたが、離村で途絶えた所も多い。平井さんは「少子高齢化、過疎化が猛烈に進み、地元では継承に苦労している。この写真集の出版で、地元の皆さんを応援したい」と話す。
写真集はオールカラー72ページ、網点を使わない高精細なFMスクリーン方式で印刷した。定価2,500円(税込)。売り上げの一部は地元の東栄町、豊根村にふるさと納税される。
写真集の問い合わせ、申し込みは平井圀行さん(電話052-401-5931、FAX052-400-4448)まで。