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佐藤さんの「復興の進まぬ故郷を憂う」展示/ 新宿ニコンサロンで土門拳文化賞受賞作品展

 

第19回土門拳文化賞の受賞作品展が東京都の新宿ニコンサロンで5月27日(月)まで開かれた。奨励賞を受賞した佐藤一旭(かつ・あき)さんの作品「復興の進まぬ故郷を憂う」も展示された。
 佐藤さんは福島県本部委員長(携帯:090-2993-7123)。2011年3月11日に東日本大震災に見舞われた福島県相馬市の出身で、被災地の写真を撮り続けている。受賞作品はカラー、モノクロ混合30枚。ニコンサロンには他の受賞作品と一緒に佐藤さんの作品が5枚展示された。

佐藤さんの受賞の言葉
「東日本大震災直後、或る放送局から津波被災地を故郷に持つ写真家として『千年に一度の惨状を撮影して後世に残すべき』との強い要請を頂き、尻込みする心にむち打って、1100人もの方が亡くなった故郷相馬の撮影を始めました。
一年半に、約40回訪ねて約18000コマの撮影をしました。被災直後には、直ぐに復興すると思っておりましたが一年を経過しても殆ど復興しておりません。この状況を憂い,テーマを(復興の進まぬ故郷を憂う)としました。  
故郷相馬は地震、津波、放射能、放射能風評被害の四重苦の中で、農産物、海産物は売れず、米は作れず魚は獲れません。放射能の地には観光客も来ません。収入が少なく困窮しております。このような故郷の辛さ、苦しさ、悲しさそして僅かな喜びを、写真に収め、30枚の組写真として表現しました。
 復興の進まぬ故郷を、命のある限り撮り続けて、千年に一度の故郷の被災と復興の記録として残す積もりです」

選考の大西みつぐさん(写真家)の評
「一昨年の東日本大震災後、佐藤さんは故郷相馬をはじめ、各地の惨状を胸を締め付けられながら1年半もの間継続して撮影してきた。『復興』という二文字の重さは尋常でないことを、細かく克明に撮影された物や風景で語っている。写真のトーンも重苦しいものがあるが、それこそが『現実だ』と力説しているように思える。被災地福島のみならず、我が国の今日を憂う、地元アマチュアカメラマンの鋭い視線の成果といえよう」



【第19回土門拳文化賞】
大賞『仁淀川遡行」小林勝利

奨励賞
『濡れる空蟬』大角 勝
『復興の進まぬ故郷を憂う』佐藤一旭
『コスモス 母のまなざし』鈴木 純


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