全日本写真連盟

「記念日」が多い日本、海外は「日常」/「子供」が中心の日本、海外は「家族全員」/日・中・独・米の『パパとママのカメラ事情』

子供の撮影は、日本は「記念日」が多く、海外は「日常」が多い。写す対象も子供が圧倒的な日本に対し、海外は配偶者や家族全員を入れて撮る人が多い――カシオ計算機の「日本・中国・ドイツ・アメリカの『パパ・ママカメラ事情』調査で、写真をめぐるこんな日本と海外の文化の違いがわかった。

調査は今年3月に実施。子供を持つパパとママのカメラの使い方や写真の活
用方法などを聞いた。対象は18歳から69歳までの男女で、12歳以下の子供を持つ人。各国200人ずつで、インターネットで回答してもらった。「」
はカシオPR事務局のコメント

■思い出好きの日本
 どんな時に子供を撮影するか? こんな問いに日本で一番多いのが「お出かけ・旅行の時」(43%)。海外のパパやママも外出時に子供を撮ることは多いが、それでも中国(27%)、ドイツ(14%)、アメリカ(17%)ともに日本よりはずっと少ない。一方で海外で圧倒的に多いのが「日常の場面」。日本(29%)に対して、中国(66%)、ドイツ(62%)、アメリカ(62%)。
「海外では日常の一コマをいかにリアルに捉えるかという点を重要視して
いるのに対し、日本は思い出をきっちり写真に収めることが大事と考え
る人が多い」

■子供写真を「共有」しない日本のパパママ
 「子供を撮影する目的」という質問(複数回答)に対し、海外では「成長の記録のため」(中国98%、ドイツ75%、アメリカ89%)と同時に、「家族や知人と共有するため」という回答(中国87%、ドイツ77%、アメリカ90%)が多く見られたのに対し、日本は「家族や知人と共有するため」という回答が32%と非常に少なく、中国の約3分の1。大半が「成長の記録のため」(94%)と答えている。撮影した写真の活用方法では、日本を含む各国ともパソコン(外付けハードディスク含む)で保存・閲覧している人が多い。しかし、日本を除く各国は、「アルバムにしている」、「額縁や写真立てなどで家に飾っている」、「親戚や知人と共有している」人も多い。日本はいずれもその割合が4カ国で最も低い。
「日本と海外での写真の楽しみ方の違いは、写真は〝今見て楽しむもの〟
と考える海外のパパママと、〝将来見て楽しむもの〟と考える海外のパ
パママの違い」
■家族写真を持ち歩かない日本人
 普段持ち歩いている写真は? これも日本と各国の違いは鮮明だ。まず、そもそも「持ち歩かない」が日本は33%だが、他の3カ国ではほ極少数。(中国4%、ドイツ5%。アメリカ7%)。持ち歩いている人の中で、それは誰の写真?という質問では、日本は「子供のみ」が56%とダントツに多い。これに対し、中国は「子供のみ」はわずか21%で、「配偶者と子供」が61%と最も多い。ドイツも52%、アメリカも57%と半数以上が「配偶者と子供」が写った写真を持ち歩いている。日本は26%。「家族全員」の回答も海外は多い。
 「日本の家族観は子供が中心になっているといえそうだ」
 「日本の男女での違いを見ると、配偶者と子供、家族全員という回答では、
  男性の方が女性より多く、日本パパは愛妻家、家族想いが増えているの
かも知れません」

■ママ友パパ友少ない日本人
 写真とはちょっと関係ないが、「ママ友」、「パパ友」の人数についてもきいた。「いない」、「1~2人」、「3~5人」、「6~9人」、「10人以上」の5つから答えてもらったところ、日本は「いない」が3人に一人(32%)と最も多かった。ちなみに中国(1%)、ドイツ(7%)、アメリカ(11%)。日本を除く各国で最も多いのが「3~5人」で、中国(44%)、ドイツ(42%)、アメリカ(40%)だった。日本は「1~2人」が27%、と「いない」に次いで多く、「3~5人」が23%だった。
 
※サンプルは、さほど多くありませんが、カメラ大国ニッポンの写真状況や日本人の家族観が浮かび上がってきます。写真・カメラを通して「現代日本人論」を考察、展開できるユニークな調査です。

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2022/08/01
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