全日本写真連盟

三脚を使って「楽しみ表現」自分流⑥ ストロボの活用 その2

8月号と基本的には同じですが、ストロボをより積極的表現としての使い方を作例で説明したいと思います。私の希望としては、作例の中で、自分で表現したいパターンが在りましたら、まず、身近な被写体でテスト撮影をして欲しいと思います。私も最初は戸惑いましたが、慣れれば通常の撮影と同じようになります。      【関東本部委員・佐藤親正】

写真1 枯れ木

【写真1 枯れ木】群馬県・芳ヶ平の作品です。雲が夕日に染まり山並みも薄暗くなってきました。この条件の中に枯れ木の質感を表現したいと考えました。TTLオートストロボ(TTL測光で、定常光とストロボ光を測定)の登場で背景の露出とストロボ光を調整できるようにはなりました。しかし、微妙な露出には、逆に、これから説明するマニュアル設定の方が私は楽だと思っております。
 撮影プロセス①画角を決める②枯れ木の前後の深度を考えて、絞りをF11に設定③ストロボを装着しないかストロボの電源を切って絞り優先オート(F11)でテスト撮影④背景の山並みが適度な露出になるように、絞りF11・シャッタースピード1/50秒に決定⑤絞り優先オートの値(F11・1/50秒)をマニュアル露出に切り替えて設定する⑥ストロボをコード(前回の写真2)に接続して電源を入れる⑦ストロボをマニュアル設定にして、照射角度をワイドの24ミリにセット⑧光量を変えてテスト⑨ストロボを出来るだけ左に伸ばして影が目立たない位置から1/2で撮影

〈データ〉ニコンD700 28-300 F3.5~5.6 ストロボ(ニコンSB-800)使用 マニュアル露出 ISO100 F11 1/50秒 2007.8.11.

写真2

【写真-2 アロエの花】1月の伊豆で撮影した作品です。夕日に輝く海にアロエの花を表現したいと考えました。
 撮影プロセス①画角を決める(夕日のハイライトが強いので、ストロボが同調できる1/250秒以下のシャッタースピードにするために必然的に絞りは、F22に設定。F22でストロボの効果を得られる距離、約1.5m以下を考えた画角)②ストロボを装着しないかストロボの電源を切って絞り優先オート(F22)でテスト撮影③背景の海と空が適度な露出になるように絞りF22・シャッタースピード1/125秒に決定④絞り優先オートの値(F22・1/125秒)をマニュアル露出に切り替えて設定する⑤ストロボをコード(前回の写真2)に接続して電源を入れる⑥ストロボをマニュアル設定にして、照射角度をワイドの35ミリにセット⑦光量を1/1の最大でテストすると少し強すぎたので、1/2にセットして撮影

〈データ〉ニコンD700 28-300 F3.5~5.6 ストロボ(ニコンSB-800)使用 マニュアル露出 ISO200 F22 1/125秒 2009.1.10.

写真3

【写真-3 白木蓮】この作例は、地元加須市の地蔵院で撮影しました。手入れの行き届いた名木で、毎年花を見るのが楽しみな白木蓮です。撮影した日は風も無く穏やかなので、夜空に白木蓮が浮かんでいるようなイメージの撮影をしたいと思いました。


大きな樹ですから、ストロボを一回の照射では全体に光が当たりません。なので、樹の右から一回、左から一回と二回のストロボ照射で撮影しようとイラストのような配置を考えました。夜の撮影なので、夜空を表現するために長秒時間露光が必要ですから、その露光時間内でストロボを照射すればよいわけで、カメラとストロボを接続しないで撮影しました。

ストロボの写真を参照して下さい。ストロボをマニュアルに設定して、発光(FLASH)ボタンを押すと設定されたストロボ光が発光します。
カメラのシャッターをバルブにセットして、樹の右に走り、ストロボを花に向けて発光させる、すぐに、樹の左に走り花に向けてストロボを発光。スムーズに行動が出来て約1分かかります。
撮影プロセス①画角を決め、暗いので懐中電灯を使い慎重にピントを合わせる②白い花である事、カメラと花が近い事、背景の空が明るくなり過ぎない事を考えて絞りはF22に設定③ストロボをカメラに接続しないで、マニアル設定で1/1のフルパワー、照射角度35に設定④ストロボの準備(チャージ)を確認してカメラのシャッター(バルブ)を切る⑤樹の右に走り、ストロボの発光(FLASH)ボタンを花に向けて押す⑥樹の左に走りストロボの準備(チャージ)を確認し、ストロボの発光(FLASH)ボタンを花に向けて押す⑦すぐにカメラに向かいカメラのシャッターを閉じる(一連の行動時間が66秒でした)
〈データ〉ニコンD700 24-70 F2.8 ストロボ(ニコンSB-800)使用 マニュアル露出 ISO200 F22 バルブ(66秒) 2009.3.19.


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