全日本写真連盟

三脚を使って「楽しみ表現」自分流④

PL(偏光)フィルターの活用

PLフィルターと私の出会いは、カメラを始めて間もない頃でした。PLフィルターは、空を青く撮れると聞いたからです。曇天の白い空も青く撮れると思って買ったものです。しかし、それは無理で、青い空をより鮮やかにする効果があると知りました。空は太陽に向かって撮る逆光では効果がありません。PLフィルターは、偏光フィルターの事で、メガネの偏光グラスと同じ効果があり偏光や反射光を取り除く効果があります。水面やウインドーなど反射する被写体を写す時は逆光でも、斜光でも、又、晴天、曇天、雨天など光線に関係無く、撮影意図によって効果が有り必需品です。    【関東本部委員・佐藤親正】

写真1

PLフィルターをレンズに装着したままで常用している方もおられますが、PLフィルターは二重のリングで構成されており、手前の可動回転リング(写真1)を回して偏光や反射光を調節するように使用します。PLフィルターのリングを装着したままで動かさず使用しておりますと、良い効果を期待できる確率は低く、逆に悪い効果での撮影となってしまう事もあります。

PLフィルターをレンズに装着したままで常用している方もおられますが、PLフィルターは二重のリングで構成されており、手前の可動回転リング(写真1)を回して偏光や反射光を調節するように使用します。PLフィルターのリングを装着したままで動かさず使用しておりますと、良い効果を期待できる確率は低く、逆に悪い効果での撮影となってしまう事もあります。

写真2

写真2は、公園の池を撮ったサンプルです。PLフィルターを使用していない写真(右)の池は、白っぽく光ってしまい池の中は表現できません。それに対して、PLフィルターを使用した写真では、池の中まで表現できました。写真全体に落ち着きを感じる写真になりました。

写真3

写真3は、水族館でのサンプルです。PLフィルターを使用していない写真(右)では、キャプションがはっきりと写ってしまいました。それに対して、PLフィルターを使用した写真はだいたいキャプションを消して写す事ができました。

写真4

写真4は、水面に映る樹木のサンプルです。二枚の写真ともPLフィルターを使用しています。右の写真はPLフィルターを水面に映る空と樹木が一番ハッキリ見えた調整で撮影した写真です。左の写真は、PLフィルターで空の反射を消して撮った写真です。結果として空と樹木にメリハリが無くなってしまいました。被写体の状況に合わせてPLフィルターの調整が大切で、反射を消す事がマイナス効果になってしまう事もあります。

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