◇審査 講評◇ 関西本部委員 今村昭一
●推薦 : 内田克己(岡山市)
●特選 : 島津明申(倉敷市) 黒住洋子(岡山市)
●準特選 : 大橋典昌(岡山市) 小川知廣(倉敷市) 上田利博(玉野市)
●入選 : 吉村武裕、 髙山弥寿雄、 花野尚志、 村上博昭、 清水 洋、 松本美枝子、 三戸康正、 小松原文治、 安井登志実、 武田勝彦
【総評】
行動変容が求められるコロナ禍の中で「写す」という行為に後ろめたさを感じることがあります。そうした厳しい環境下のご労苦とご配慮の結果、上質の作品が多数寄せられました。作品には多様なテーマとモチーフ、確かな技術が十分に生かされています。広範囲に作品を選ぶ喜びを得ましたが、それだけに順位付けには悩みました。
意外なことにテーブルフォトなどの「おうちフォト」が極少でした。ポストコロナでは写真のあり方や考え方、鑑賞の仕方などが大きく変化していることでしょう。写真における既存の狭い領域を、今から広げてゆく努力が必要かもしれません。(関西本部委員 今村昭一)
「春が来た」 大橋典昌(岡山市)
水仙は早春を告げる花だから若い女性 を象徴するには 的確かもしれない。女性の 宙に
浮いた 足、蹴 られた 赤いボールが 次の 場面 を想像させる 。 低ポジション が奏功の一因