審査委員 伊藤滋・総本部委員、山崎朗・同委員、近藤龍宏・同委員、岩谷義治・同委員、 久松弘樹・全日写連総本部事務局長
太陽がまさに沈む瞬間。レンズを相当に絞り込み、シャッタースピードも高速とみられるが、手前の岩肌の微妙なディテールが浮かび、質感や立体感がよく分かる。撮影場所を観察しているからこその作品だ。
「翡翠と枯蓮」 篠田重規(岐阜県) カワセミの目にキャッチライト、ハスにも光が当たり、室内撮影と見まがう。背景処理もうまく、シンプルにまとめた。
「銀河遊泳」 中川昭(三重県) カメラ設定を熟知している印象で、ホタルの光跡が多すぎず、天の川とのバランスが非常に良い。空の光跡もアクセントだ。
「地を這うミツマタ」 松尾昭勝(福岡県) まとまった花のイメージと違い、上から撮影したことで、緑の葉の中に花が広がり、造形の妙を作り出している。
「山里の春」 松本義信(愛知県)
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