全日本写真連盟

第15回千葉の自然写真コンテスト

審査 写真家 原 繁 氏
『総評』
 写真撮影は、楽しいものです。その気持ちを大切に持って撮影を続けていたら、シャッターを押した瞬間に「やったー。撮れたー」と思える写真がゲットできます。
 千葉県内でもだんだん自然風景が限られてきている中、星空、公園、観光地、花、昆虫、海、山など目の前にある風景を工夫を凝らして撮っていたのは好感でした。
 他人とは違った視点で撮ってみる。これだけで普段みんなが撮っている有名な場所でも、撮影者独自の写真に仕上がります。
 それと、目の前の景色を記録するような撮り方は、インパクトが薄く、あと一歩何かが足りないと感じられました。写真に物語り性を付加してください。そうすることで、撮影者だけでなく見ている人もその写真の協賛者になってくれますよ。
 皆さんの素晴らしい写真をたくさん見て私も参考にさせていただきます。

《第15回千葉の自然写真コンテスト 入賞作品展》
千葉県の魅力を再発見しましょう!をテーマに千葉の自然写真コンテストには千葉の海や水辺、田園や動植物をとらえた多数の作品の応募をいただきました。審査の結果選ばれた18点の入賞作を下記の通り展示いたします。皆様のご来場を心よりお待ちしております。

日時: 令和5年11月6日(月)~19日(日) 
    (9時―19時 初日は13時から、最終日は12時迄)
場所: 千葉ポートタワー1階ロビー
    (千葉県千葉市中央区中央港1丁目 千葉ポートパーク内)

 最優秀賞「夕暮れの日輪」 榊昭治(香取市)

夕暮れを撮っていたら、この日輪が出現したのでしょうか?私は、昼間の日輪しか見た事がないので、この風景には憧れ、そして惹かれました。日輪が発生していなくても、この写真には不思議な現象がまだまだ写っていました。夕陽の赤み、その上に出ていた青空とのグラデーション。ダイナミックに踊っているように広がりを見せている雲。シルエットになってくれた木々や建物、橋がこの景色を際立たせました。私だったら、撮影地をもう数メートル離れて、画面下に写り込んでいるシルエットをもう少し入れていました。

 朝日新聞社賞「秋風」 間島健一(松戸市)

青空に漂っている雲の流れ、動きに先ず目が行きました。下に目をやると、枝垂れ柳の周りの枝が微妙に揺れを表現していたのに美を感じました。NDフイルターを使った、1秒露出ぐらいの遅いシャッタースピードだったのでしょうか、普段見るブレ方と違った面白い効果が出ていました。色彩の効果も出ていました。リズムよく、オレンジ、グリーン、ホワイト、ブルーと際立った色が並んでいたのも好感でした。それと白い軽トラがポツンとあるのも、ワンポイントになっていました。

 全日本写真連盟賞「水辺の夕暮」 中島一之(柏市)

手賀沼はいつも行かれるのでしょうか?良いロケーションで撮っています。絞った絞りで、太陽の光条、光芒がしっかりと出ています。この写真でうまいところは、もちろんシャッターチャンスと、サイクリングしている人のシルエットですが、左の1本の大きい木と右の2本の低い木という好対照で撮っている事です。風がこれ以上吹いていたら、リフレクションが悪くなってしまいそうでしたね。私だったら、一番上の雲を切って、それからアスペクト比を維持するように右側を切ってトリミングをすると思います。

 優秀賞「雨宿り」 横山健二(四街道市)

 特選

「大戸の洗い越し」 永山弘久(市原市)

「幽玄富士」 池田幹人(館山市)

 準特選

「こもれ日に咲く」 平山幸夫(多古町)

「毛嵐の中の遭遇」 松本幸雄(千葉市)

 入選

全日本写真連盟からのお知らせ

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19/4/26 初心者向け公式写真撮影ガイドブック 発売中
総本部
19/2/15 「全日写連」ルールについて
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2022/08/01
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